シャープは19日、携帯型インターネット端末「NetWalker PC-T1」を発表した。価格はオープンプライスで、予想実売価格は4万7000円前後。発売時期は5月の予定。
2009年9月に発売された初代NetWalker「PC-Z1」は、5型ワイドディスプレーとキーボードを備えた小型パソコンといったデザインの機器だった。対して、新しいPC-T1はキーボードを持たない、スマートフォンのような小型タブレット型のデザインを採用している。カラーバリエーションはブラックとシルバーの2色。
キーボードを廃して小型化されたおかげで、重さは約280gと、400g程度だったPC-Z1よりもさらに軽量化されている。バッテリー駆動時間は約6時間で、バッテリーの小型化によりやや短くなっているが、背面バッテリーをユーザー自身で交換可能になったので、予備バッテリーも併用するという使い方が可能だ。
ベースとなるハードウェアはPC-Z1とほぼ同等で、ディスプレーサイズは5型ワイド/1024×600ドットのタッチパネル式、プロセッサーもFreescale i.MX515をそのまま使用している。OSは従来どおり、シャープ独自のカスタマイズを施したUbuntu 9.04をプレインストールしている。メモリーは512MB。内蔵ストレージは8GBのフラッシュメモリーで、ここだけPC-Z1の4GBから倍増している。
通信機能は従来どおりのIEEE 802.11b/g 無線LANと、新たにBluetooth 2.1を搭載した。ただし、Bluetooth機能はBluetoothキーボードなどの接続用に位置付けられていて、携帯電話機と接続して通信に利用するといった使い方はサポートしていない。ディスプレーはタッチパネル機能を持つほか、ディスプレー左右にポインティングデバイスとなる「オプティカルポイント」を装備しており、右側でマウスカーソル操作、左側でクリックができる。
通信機能はそのほかに、市販のUSB接続型3G通信アダプターに対応している。WiMAXアダプターには今のところ対応しない。
