外部メモリーが追加できる点は強み?
続いて付属機能をチェックしてみよう。電源ケーブルは、USBケーブルの上に電源アダプタをかぶせる形で、Kindleと同じだ。
ケーブルはnook付属の方がやわらかくて取り回ししやすい。ただし、長さは70cmほど短い。床の電源に差した状態で本を読むには、ちょっと扱いづらいかもしれない。
nookはオーディオプレーヤーとしても使うこともできる。「my library」から「Open Audio Player」を開くとmp3サウンドの再生ができる。ちゃんとトラック一覧が出てきて、プレイリストの順再生もランダム再生も可能、音量も変更できる。当たり前といえば当たり前だが、Kindleの場合は、キー操作による再生スタート/ストップ、次トラックへの移動しかできない、ほとんどおまけ機能扱いなので、nookの方が使いやすい。
nookの本体メモリーは2GBだが、裏蓋をはがすとMicroSDカードスロットがあり、より多くのファイルを持ちあるくことができる。PDFでも気軽に入れておけるだろう。EPUBに対応しているので、Googleから公共利用可能な書籍をダウンロードする、PDFファイルをcalibreなどのツールを使ってEPUB化、サイズを小さくしてたくさん持ち歩くといったことも可能だ。
とはいえ、ためしに青空文庫PDFをEPUB化してみたところうまく読み込めなかった点も書き添えておく。
今回、自前の書籍データビューアとしてnookとKindle2を比べてみた。操作感では、機械的でシンプルなKindle2を気に入っている部分もあるのだが、nookのMicroSD対応は後でじわじわ効いてくるのではないかという気がする。PDFのように重くなりがちなファイルを多数収納しておくには、やはりメモリーの余裕が必要ではないだろうか。