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米国で入手した端末を、現地でテスト

Kindleの対抗馬、「nook」ってどんなモノ?

2010年04月19日 09時00分更新

文● 秋山文野

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外部メモリーが追加できる点は強み?

 続いて付属機能をチェックしてみよう。電源ケーブルは、USBケーブルの上に電源アダプタをかぶせる形で、Kindleと同じだ。

 ケーブルはnook付属の方がやわらかくて取り回ししやすい。ただし、長さは70cmほど短い。床の電源に差した状態で本を読むには、ちょっと扱いづらいかもしれない。

 nookはオーディオプレーヤーとしても使うこともできる。「my library」から「Open Audio Player」を開くとmp3サウンドの再生ができる。ちゃんとトラック一覧が出てきて、プレイリストの順再生もランダム再生も可能、音量も変更できる。当たり前といえば当たり前だが、Kindleの場合は、キー操作による再生スタート/ストップ、次トラックへの移動しかできない、ほとんどおまけ機能扱いなので、nookの方が使いやすい。

背面のカバーを外したところ

 nookの本体メモリーは2GBだが、裏蓋をはがすとMicroSDカードスロットがあり、より多くのファイルを持ちあるくことができる。PDFでも気軽に入れておけるだろう。EPUBに対応しているので、Googleから公共利用可能な書籍をダウンロードする、PDFファイルをcalibreなどのツールを使ってEPUB化、サイズを小さくしてたくさん持ち歩くといったことも可能だ。

背面にはmicroSDカードスロットを装備している

 とはいえ、ためしに青空文庫PDFをEPUB化してみたところうまく読み込めなかった点も書き添えておく。

 今回、自前の書籍データビューアとしてnookとKindle2を比べてみた。操作感では、機械的でシンプルなKindle2を気に入っている部分もあるのだが、nookのMicroSD対応は後でじわじわ効いてくるのではないかという気がする。PDFのように重くなりがちなファイルを多数収納しておくには、やはりメモリーの余裕が必要ではないだろうか。

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