結構本格的にできちゃう音楽編集
ここでは、タイムラインで素材を切り貼りして音楽を作成するオーディオループシーケンサータイプの音楽編集ツールと、シミュレーター系音楽編集ツールを紹介する。どちらも非常に狭いジャンル向けの音楽編集ツールだが、難しいものではないし、こだわらず遊んでみて欲しい。
■Aviary Audio Editor (Myna)
http://aviary.com/
オーディオループシーケンサー。トラック数は10で固定。音ネタをいじって遊ぶ分には自由だが、制作内容を保存するにはユーザーアカウントが必要となる。シーケンスファイルはサーバー上に保存(ダウンロード不可)される。WAVおよびMP3形式でのレンダリングが可能で、素材はあらかじめ用意されているもの以外に、ローカルからのアップロードしたもの、他のAviaryユーザーがアップロードしたもの、SoundCloudにアップロードされているものが利用できる。エフェクトはトラック単位。オートメーションはフェード、ゲイン、パンのみ可能だ。
■Soundation Studio beta
http://www.soudation.com/
こちらもオーディオループシーケンサー。ループファイルに加え5種類のソフトシンセが使用可能。ソフトシンセはピアノロールエディターを使ってシーケンスデータを入力する。エフェクトはトラック単位。オートメーションも可能。シーケンスファイルはローカルに保存できる。WAV形式でのレンダリング及びFlash形式でのウェブ出力に対応。アカウントはオプションのループファイルを購入する時のみ必要で、ループファイルの価格は現在いずも4.99ドル。
■Hobnox Audio Tool
http://www.hobnox.com/audiotool.1046.en.html
実在するハードウェア電子楽器によく似たビジュアルのオブジェクトを操作して音楽制作を楽しむことができる。現在提供されているのは、リズムマシーン、シンセサイザー、エフェクター、コントローラー、トーンマトリックス。アカウントを取得すると演奏内容を録音して保存できるようになる。ダウンロードはOGG形式。
■SoundCloud
http://soundcloud.com/
音楽制作者向けのファイル公開、共有サービス。ファイル単位で細かなアクセス制限が可能で、アクセス履歴機能あり。アップロード形式はAIFF、WAVE、FLAC、OGG、MP3、AAC。再生用のウィジェットはタイムライン表示付きで、登録ユーザーは好みの場所にコメントできる。ウィジェットは外部サイトへの貼り付けも可能。無料で預けられるのは音質問わず合計120分で、1トラックあたり100ダウンロードまで。有料サービスは年額29ユーロからで、容量、ダウンロード回数、管理機能がグレードアップする。
画像や音楽で色々遊べるウェブサイト
実用的とまではいかないが、結構遊べて楽しいサービスを紹介する。サウンド、グラフィック、惑星探検、コルクボード(?)と各ジャンルのおもしろいサービスを集めた。時間もかからないので空いた時間にでもサクッと楽しんでほしい。
■ToneMatrix
http://lab.andre-michelle.com/tonematrix
Hobnox AudioToolエンジンを使った16×16マトリックスシンセサイザー。発振に合わせて波紋の様な光のエフェクトが描画される点が特徴的。作成したパターンは右クリックメニューでコピー&ペースト可能。作者のブログによるとヤマハ「TENORI-ON」を触って思いついたとのこと。
■Hobnox inudge
http://www.inudge.net/inudge/
16×16マトリックスのオンオフで音遊びができるシンセサイザー。音階も一応あるが適当にドット絵を書いてもそれなりに聞ける曲ができるのが面白いところ。できた曲(絵)はブログやメール、Twitterに貼り付け可能。使える音色は8種類で右サイドに並ぶアイコンで編集画面を切り替えられる。
■Hatelabo::Rokuro
http://rokuro.hatelabo.jp/
回転する空間にペンを走らせることで、ネオンでできた線画のようなアート作品ができるバーチャルろくろ。作品にはパーマリンクが割り当てられるので外部から参照できる。パーマリンクは回転角度に変更加えたものも生成可能。はてなユーザー以外も利用できるが、その場合保存すると作者名はid:anonになる。
■ROXIK | PICTAPS
http://roxik.com/pictaps/
描いた2Dの人型イラストが3D世界で踊りだすお絵描きエンターテインメント掲示板。元になる人型イラストは、人型状の枠内に専用のペイントツールで描く。できた作品にはパーマリンクが割り当てられるので他のサービスから参照可能。
■Spaaza BETA
http://www.spaaze.com/
見出し、メモ、画像、URLに加えYouTube動画や一般のファイルの貼り付けも可能なバーチャルコルクボード。貼り付けは「+」ボタンをクリックして専用の機能を呼び出すか、直接ブラウザにドラッグ&ドロップする。現在はベータ版で無料だが、実際に行なった操作の量に応じて課金する独自のシステムをテスト中。
■Writer
http://writer.bighugelabs.com/
今では見かけることもほとんどないグリーンモニターを思わせる配色の目に優しいテキストエディター。作成内容はCookieに保存される。ユーザー登録するとサービス側でバックアップしてもらえるようになる。日本語を使う場合は、テキスト入力と保存、メール送信とローカル保存、印刷以外はうまく動作しない。保存ファイルはUTF-8形式。
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