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あの定番無料ウェブよりもっと便利なサービスを探す! 第5回

画像や音楽で楽しめる無料ウェブサービスを一挙紹介

2010年04月16日 12時00分更新

文● 井上繁樹

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より高度な画像編集をウェブ上で行なう

 Flashの機能を使ったウェブベースの画像編集ツールは非常に強力になっている。PCに標準で付属するようなベーシックなソフトと同等かそれ以上のレベルのことができてしまう。

■Aviary
http://aviary.com/

 画像編集ツール5本と音楽編集ツール1本が利用できる。どのツールもFlashベースで高速かつ軽快。ツールを使うだけならばユーザー登録などは不要だが、データの保存にはアカウントが必要となる。作成したものはすべて公開される。公開条件はCreative Commonsライセンスから選択する。ローカルで動作するAdobe AIRバージョンも提供が予定されている。


●Image Editor beta(Phoenix)
 レイヤー、アルファチャンネル、自由変形等の機能を搭載したかなり高機能なペイントツール。フィルターは標準のものに加えて、後述のEffect Editorで作成したものや、他のユーザーやスタッフが作成したものが使える。テキストは日本語が使用可能(フォント選択必須)。


●Vector Editor beta(Raven)
 基本的な機能はしっかりおさえられた本格的ドローツール。エクスポートは、PNGなどビットマップ形式に加えて、SVGとEPSの2種類のベクター形式に対応。


●Image Markup beta(Falcon)
 矢印や線、○、□による印付けに特化した画像処理ツール。リサイズ、トリミングも可能。テキストの貼り付けも可能だが、現在のところ日本語は使えない。保存ファイルはPNG形式なので、一旦保存してしまうと矢印などの再編集ができない点には注意が必要。


●Effects Editor beta(Peacock)
 複数のエフェクトを組み合わせてオリジナルのエフェクトを作成するツール。プレビュー付きのチャートを組み替えて処理の流れを決定する。作成したエフェクトはAviaryの他ツールから呼び出して使うことができる。


●Swatch Editor beta(Toucan)
 カラーパレット(画像)作成ツール。専用のカラー作成ツールを使うか読み込んだ画像から好みの色をピックアップしてカラーパレットを作る。作成したカラーパレットはAviaryの画像処理ツールで読み込みが可能。



■Pixlr Editor
http://www.pixlr.com/editor/

 Flashベースのペイントツールでレイヤー、ヒストリー機能を搭載する。ユーザーインターフェイスは標準では英語表記になっているが日本語に変更可能。日本語フォント関連の問題もない。作成したファイルはローカルに保存できるほか、画像共有サイト「imm.io」に直接アップロードできる。



■Picnik
http://www.picnik.com/

 写真の二次加工が得意なサービス。レタッチ機能はシンプルにまとめられているが、イラスト素材、フレーム、フィルターが豊富。さらにコラージュ、スライドショー機能あり。サービスメニューは日本化できるが、今のところ日本語テキストの貼り付けはできない。ソースファイル、編集過程のファイルをそれぞれ5つまで保存可能。年額約25ドルの有料会員になることでそれぞれ100、無制限にアップグレードでき、使えるイラスト素材、フレーム、フィルタが大幅に増える。先日Googleが買収したことでも話題になった。



■Sumo Paint 2.0
http://www.sumopaint.com/home/

 フィンランドのsumoが提供するペイントツール。マスコットキャラのスモウレスラーにばかり目が行ってしまうが機能は本格派。3Dフィルター系の機能が充実しているのが特徴。日本語フォントはローカルにインストールされているものも使えるが、フォント名称に使われている日本語が表示されない。ファイルはローカルに保存するか、アカウントを取得してサービス側で保存する。有料会員はローカルにインストールできるSumo Paintがダウンロードできるようになる(年額19ドル)。



■Photoshop.com
http://www.photoshop.com/

 アドビが提供するウェブベースのフォトショップ。写真編集機能だけでなく独自のファイル共有サービスでの管理/公開機能を持つ。2GBのディスクスペースが無料で利用でき、ディスク容量は有料でアップグレード可能。ベーシックな機能は押さえつつ、使い易い装飾機能を搭載するが、レイヤー機能は用意されていない。ファイルのアップロードには専用のAIRアプリのインストールが必要となる。日本語化対応済みで、Flickr、Facebook、Picasaなど他のサービスとも連携できる。



■30days Album
http://30d.jp/

 期間限定で公開可能なオンラインアルバム。公開期間は無料プランで30日間、有料のプランでも90日間まで。アップロードした画像は自動的に公開状態になるが、あらかじめ設定した合言葉が分からなければ閲覧できない。タグやカテゴリーによる分類機能は無く、画像の整理はアルバム(フォルダー)で行なう。画像は時系列で並べて表示される。作成できるアルバムは3つ。アップロードできる画像は1アルバムあたり500点まで。有料プランでは無制限になるが、データ転送量は1ヵ月あたり5GBまで。



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