さまざまなBluetooth機器と組み合わせて使いたい
今回、iPhone/iPod用アダプタを利用し、「iPod nano」(第3世代)をZiiSound D5に接続した。ペアリングはZiiSound D5側の「CONNECT」と書かれたあたりをタッチしてペアリング状態にした上で、iPhone/iPodに接続したアダプターの「CONNECT」ボタンを3秒間押し続けた後に離し、こちらもペアリング状態にすればよい。これにより自動的にネゴシエーションが行なわれ、接続が完了する。
サウンドは力強く抜けもよい低音が印象的で、ドラムのバスドラムやフロアタムの音が歯切れよく響いてくる。女性ボーカルの高いキーの歌声、またシンバルのアタック音もよく響いているが、中音域は控え気味。昨今のロックやポップスに向けた明確な味付けがなされている印象で、それらの音楽は気持ちよく聴ける一方、フラットな特性の環境で聴くことを前提としたクラシックやジャズ系のサウンドでは物足りなさを感じるかもしれない。
実際に使っていて便利に感じたのは、iPod側で音量調整ができること。このため、スピーカーから離れた位置で聴いている場合でも、音量調整のためだけにわざわざ移動する必要がないのは嬉しい。
この音量調整の機能や、背面の充電コネクターの存在を考えると、ZiiSound D5はiPhone/iPodとの組み合わせを強く意識して設計された製品なのは間違いないだろう。ただSBCもサポートされているため、通常のBluetooth機器のスピーカーとしても活用可能だ。昨今Bluetooth対応のノートPCなども増えているので、これらと組み合わせても便利だろう。