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J-WAVEの人気DJが実践する、UST番組の作り方!

2010年04月15日 12時00分更新

文● 小口覺

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視聴者と一緒に楽しむ「Ustream 3D」もやってみた

―― UstreamもTwitterと連動するまではここまで流行ってませんでしたよね。

TARO それまでは「いつ配信します」と伝える手段がなかったんですよ。ブログとかに書いてもあまり効力がなかった。Twitterでの告知は、放送開始と同時にタイムラインに放送のリンクが出るのが大きなメリットですね。

サッシャ USTは見ている人がツイートすることで知られていくので、途中から入ってくる人も多い。他にも似たような動画配信のサービスがあったと思うんですけど、Twitterに連動してなかったから使わなかったんです。

インタビューの間にもTwitterからの質問が飛んだ

TARO この取材も今日(Twitterで)「緊急告知」としてツイートしてます。あと準備の段階から音を消して映像だけ流しておくと「何が始まるんだろう?」と人が集まってくる。「放送をスタートすることで告知もスタートする」性質があるんだと思います。

―― 「3D映像」での配信にも挑戦してましたね。

TARO いや、あれも最初は本当に3Dでできるか確信はなかったんですよね。

サッシャ そもそもは映画の「アバター」がきっかけですよね。

TARO 実は、動画の編集はある程度の知識はあるんですが、配信するほうの知識はまったくなかったんです。それも「Ustream 3D」という語感からはじまったもので……。

サッシャ 「YouTube 3D」があるなら「Ustream 3D」もありだろうというね(笑)。

TARO 調べてみると、「録画した映像を加工する」方法はいろいろあるんですが、生の配信を3D映像にするのは方法が限られることが分かって。要はメガネをかける昔ながらの方式です。それでも簡単にはできず、かなりリサーチに時間がかかってしまって。本当はビヨーンと飛び出るオモチャを用意して、「どこまで飛び出るか!」とかのお遊びをやりたかったんですけど、準備だけでかなり時間がかかっちゃったから……。

まさかの3D配信。グリーンとレッドの補色によるアナグリフ方式で3D映像を配信した。もちろん視聴者側は3Dメガネの準備が必要

―― 背景もグリーンバックにして3D合成してましたよね。

TARO クロマキー合成で静止画を出したんですが、背景にも立体感を持たせないと、僕らが飛び出た感じにならないんですよね。なので背景にも動画を使い、その動画を3Dチックにしたり、色んな工夫をして少しでも「飛び出た感じ」になるよう実験してました。

クロマキー合成 : テレビ番組などの演出で、背景をブルーなど単一色にして人物のイメージだけを切り出して、あらかじめ用意しておいた背景を合成する技術。

―― 視聴者側もセロファンで3Dメガネを作ったりして、楽しそうでした。

TARO Twitterでセロファンが買える店の情報をやりとりしたり、3Dメガネの型紙データをダウンロードできるページがあったので、ブロガーの方にオーケーをいただいて、リンクを貼らせてもらったり……。そんな形で毎回ちょっとでもステップアップしていって、せっかくだから見ているみんなにも参加してもらいたいんですよね。

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