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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第1回

REGZAと同等の録画機能を古いテレビで実現

torneよりも快適!? 「レグザチューナー」の実力を試す!

2010年04月13日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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REGZAのテレビ視聴・録画機能を継承
ネットワーク機能などは最小限

外付けUSB HDDと接続した状態。USBハブを使って同時に4台まで接続可能。HDDの登録は最大8台だ

外付けUSB HDDと接続した状態。USBハブを使って同時に4台まで接続可能。HDDの登録は最大8台だ

 番組表以外の、画質設定などの機能は「スタートメニュー」で設定する。画質設定にはいわゆる画質調整機能などはなく、「レゾリューションプラス設定」のほか、テレビの画面形状(16:9/4:3)、HDMI映像出力切り替え、音声のダウンミックス(ノーマル/ドルビーサラウンド)が選択できる。このほかの機能も接続する機器や録画機器の設定に関するものばかりだ。

 録画した番組は、「見るナビ」ボタンで呼び出せる。リストの番組を選択すると、動画サムネイルと音声付きのプレビューがはじまる。ジャンル別、曜日別の並び替えのほか、複数のUSB HDDを接続しているときには、HDDの切り替えなども行なえる。このほか、予約リストの表示なども、基本的にREGZAと共通だ。

「スタートメニュー」の画面。大きな文字が主な機能メニューで、予約確認や設定は小さめの文字で表示されている

「スタートメニュー」の画面。大きな文字が主な機能メニューで、予約確認や設定は小さめの文字で表示されている

「設定メニュー」の画面。映像設定の「レゾリューションプラス」のほか、HDMIリンクの設定なども行なえる

「設定メニュー」の画面。映像設定の「レゾリューションプラス」のほか、HDMIリンクの設定なども行なえる

「録画リスト」の画面。一画面での最大表示数は8番組で、サムネイル画面が大きいため、番組内容の確認などもしやすい

「録画リスト」の画面。一画面での最大表示数は8番組で、サムネイル画面が大きいため、番組内容の確認などもしやすい

「予約リスト」の画面。予約した番組の情報だけでなく、録画先のドライブ名も表示される

「予約リスト」の画面。予約した番組の情報だけでなく、録画先のドライブ名も表示される


他社製デジタルチューナーと比較! 録画&再生機能はカンペキ

 ここで、他社の主な高機能チューナー2モデルとスペックを比較してみよう。比較対象は、アイ・オー・データ機器の「HVT-BCT300」(実売価格2万5000円前後、関連記事)。テレビ録画に加えて、ネットワーク機能も充実したモデルだ。

アイ・オー・データ機器の「HVT-BCT300」(左)とソニー・コンピュータエンタテインメントの「torne」(右)

 もうひとつはプレイステーション3用の地デジレコーダーキット「torne」(実売価格9000円前後+PS3 CECH-2100A 3万円前後、関連記事)。こちらは超高速で動作する美しいGUIと、ネットワーク機能を生かした「トルミル」機能など、テレビ録画を楽しめる機能を盛り込んだ新しいスタイルの地デジチューナー。高機能デジタルチューナーはHDD録画対応が当然と言えそうだ。


他社製デジタルチューナーとの機能比較表

 ライバルと比較しながらD-TR1の特徴を見ていくと、基本的にはテレビ視聴・録画機能をしっかりと押さえた内容になっている。追いかけ再生もきちんと対応しているのが大きなポイントと言えそう。

 D-TR1とtorneのEPGは、ジャンルとキーワードの組み合わせによる番組検索などが行なえ、単体のデジタルチューナーとしてはともに圧倒的に高機能だ。

 他機器との連携では、SDメモリーカードにワンセグ番組を録画し、携帯電話などで再生できるほか、静止画やAVCHD動画の再生が可能。反面でネットワーク機能はシンプルだ。

 この点に関してはHVT-BCT300が強い。SDメモリーカードは静止画の再生やAVCHD動画の再生/取り込みが可能。しかもDLNA対応のホームネットワーク機能も備え、対応するサーバー機器の動画や静止画などの再生も可能。これらの機能は、torneの母体であるPS3も備えている。

 こうしてみると、意外やtorne(PS3)がAVプレーヤーとして高機能だとわかる。ただし、合計価格はおよそ4万円と相応に高価。テレビ録画/再生を重視するならD-TR1となるし、リーズナブルな価格でテレビ録画とネットワーク機能を両立したいならHVT-BCT300となる。いずれもテレビ録画ができるデジタルチューナーではあるが、その個性はそれぞれに違っていることがわかった。

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