電通が送るハマリ系コミュニケーションアプリ「iButterfly」
電通では、ただ今「iButterfly」というiPhone 3GS向けアプリ「iButterfly ~クーポン/エンタテインメント!~」という試みを行なっている。このアプリはiPhoneのカメラを通して見ることで、不思議な存在「ちょう」が見えるようになるのだ。このちょうはクーポンやコンテンツを運んでおり、虫取り網のようにiPhoneを振ることでちょうを捕まえられる、というユニークなコンテンツ。
端末の位置のGPS情報とARを組み合わせたゲーム感覚のアプリで、捕まえる楽しさはバツグン! また、捕まえたちょうはクーポンやコンテンツを持っていたりするのだ。楽しくてオトクなアプリだ。
そんなオモシロアプリを作っているのはどんな人だろう、と興味を覚えて電通に行ってみた。お会いしたのは、コミュニケーション・デザイン・センター モバイルコミュニケーション開発部コミュニケーション・プランナーの中野華奈さん。
中野さんがiButterflyを企画したのはまず「クーポンってちょっとかわいくない」と思ったから。それをどうかわいくできるか考え、さらにARを導入したいと思った中野さんは、浮かんでいる“クーポンやコンテンツを持つ何か”を捕まえたらオモシロイのではと考えたそうだ。そして「空に浮かんでいてもおかしくないのは蝶では?」と思い立ち、上司にAR蝶取りアプリの企画を提案したところ、企画が通ったのである。
とはいえ、実は中野さん自身はあまり昆虫が好きではないとのこと。虫嫌いの女性のユーザーも考慮して、アプリで飛んでいるのは「蝶」でも「チョウ」でもない「ちょう」にしたとか。
また、出てくるちょうがどれもかわいらしかったり、ちょっと変だったりして、あまり昆虫っぽさを感じさせない。しかし、このiButterfly、iPhoneという網でちょうを捕まえるところから始まり、ハマリ要素が満載のアプリだ。
(次ページへ続く)

この連載の記事
- 第5回 本当の「AR」とは? ARの歴史と未来の姿を追う!
- 第4回 経済産業省によるAR -e空間-
- 第3回 変化を続け、成長するモバイルAR
- 第1回 ARによる新しいエンターテイメントの形
- AR~拡張現実~人間の“現実感”を高めるテクノロジー
- この連載の一覧へ