生き馬の目を抜く広告業界
ARはどう活用されるのか?
広告を作り出し、メディアと広告クライアントの仲介役として欠かせない広告会社。最先端の広告を模索し、常に世の中に広告作品を送り出している。しかし、メディアの多様化やネットメディアの台頭、そして長引く不況により広告業界も苦境に立たされている現在、どのように対応しているのであろうか? 特にインターネットというツールは既存の広告の枠組みを変えてしまった。
広告会社のメインフィールドであった紙面やテレビでの広告表現のニーズが狭くなってしまったうえ、広告会社を通さずとも、企業が自社製品を宣伝することもできる時代になってしまったのだ。たとえばユニクロの「UNIQLOCK」。ブログでご覧になった方も多いだろう。ユニクロの製品を着た女性が踊る画面が印象的なこのブログパーツ。ユニクロの新メディア発信チームが制作した新たな形の広告だ。
しかし、広告会社においても様々なIT技術を用いた広告を模索してきた。そして今、広告代理店はモバイルARを使って、おもしろい試みを始めている。いかに人に注目してもらうかはもちろん、いかにおもしろくARアプリを使って広告を広めるかなど、様々な興味深い展開を始めていて目が離せない状態になっているのだ。はたしてどんなことが今、行なわれているのか。日本を代表する広告会社である電通と博報堂DYメディアパートナーズのAR戦略の取り組みをうかがってきた。
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