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Xeon 5600と7500の搭載でパフォーマンス大幅向上

世界記録を塗り替える第2世代Cisco UCSの実力

2010年04月09日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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4月6日、米シスコシステムズは仮想化コンピューティング環境を提供する第2世代のCisco UCS(Unified Commputing System)を発表した。これにともない、日本でもテレプレゼンスによるプレス向け発表会が開催され、パフォーマンスの向上や管理の効率化を実現した第2世代Cisco UCSの詳細について解説が行なわれた。

ワールドワイドで400社のユーザーを獲得

 Cisco UCSは、仮想化された統合コンピューティングシステムを提供する製品。データセンター全体を単一の巨大コンピュータとして構成することで、ITインフラのシンプル化や仮想化を実現し、柔軟性を高める「DataCenter 3.0」構想の中心的な存在だ。

Cisco UCS(Unified Commputing System)の製品群

 具体的には管理ソフトウェア「Cisco UCS Manager」を搭載するファイブリックインターコネクトを中心に、拡張を行なうファブリックエクステンダ、ブレード型のCシリーズ、ラックマウント型のBシリーズなどのx86サーバーで構成される。ちょうど1年前の2009年4月に第1世代UCSが発表され、製品も2009年中に順次出荷された。すでにワールドワイドで400以上の顧客で導入されたという。なお、日本では1月に近畿大学が仮想デスクトップ用途で導入することが発表されている。

発表会はテレプレゼンスで行なわれ、米シスコシステムズ サーバーアクセス バーチャリゼーション テクノロジーグループ バイスプレジデントのソニ・ジャンダニ氏(中央)がプレゼンテーションを行なった

 今回、発表された第2世代のUCSは、インテルの最新CPUであるXeon 5600、Xeon 7500を採用することで、第1世代UCSに比べて大幅なパフォーマンスの強化が行なわれた。CSが持つ大容量メモリ、低遅延などの特徴とも合わせ、インテルが発表している28のベンチマークのうち、12の分野で世界最高速を記録したという。また、第1世代UCSと同じ設置面積で4倍の演算能力、4倍の帯域幅が実現したという。

世界記録をいくつも出す強力なパフォーマンスを実現した第2世代UCS

 第2世代UCSでは、Cisco UCS ManagerのXMLベースのAPIを介した開発を行なう際のツールやサポートを拡充した。BMCソフトウェア、CA、EMC、HP、IBM、マイクロソフト、シマンテック、ヴイエムウェアなどの各種システム管理ツールとの連携も進めている。また、Microsoft ExchangeやVDI(仮想デスクトップ)、Oracle RAC、SQL Server、SAPなどの主要アプリケーションの他、パートナーによる認定アプリケーションも1万5000を超えたという。

 第2世代UCSでは「FEX-Link」という新しいアクセス手段がサポートされた。これはEthernet、FC、FCoE、InfiniBand over Ethernet、iSCSI、NASなど数多くの接続を統合するもので、1ブレードあたり160Gbpsの帯域を実現するほか、最大80%のケーブル削減、最大30%の電力削減が可能になるという。Nexus 5000とリモートラインカードとして動作する「Nexus 2248」と「Nexus 2232」でサポートされ、近々Nexus 7000でも対応の予定となっている。

さまざまなアクセス手段を提供し、管理を容易にするFEX-Linkの概要

ファブリックエクステンダとして提供されるNexus 2000シリーズ

Xeon 7500搭載の4ソケットサーバーが登場

 第2世代UCSのブレードサーバーは、2ソケットでXeon 5600番台搭載の「B200 M2」と「B250 M2」、4ソケットでXeon 7500番台搭載の「B440 M1」の3機種。このうち、B250Mは48のDIMMスロットを搭載し、最大384GBのメモリを搭載できる。

第2世代UCSのブレードサーバーとラックマウントサーバーは最新Xeonを搭載する

 一方、ラックマウントサーバーは、2ソケットでXeon 5600番台搭載の「C200M2」「C210 M2」「C250 M2」、4ソケットでXeon 7500番台搭載の「C460 M1」の4機種。メモリ容量やHDDの搭載台数が異なり、C200 M2は4台のHDD、12のDIMMスロットを搭載、C460 M1は12台のHDD、64のDIMMスロットを持つ。また、ラックマウントサーバーはPCIeの拡張スロットを持ち、拡張性にも配慮している。

シスコシステムズ アーキテクチャ&テクノロジ事業統括 専務執行役員の石本龍太郎氏

 その他、仮想化環境のパフォーマンスを向上させるVMware VMDieectPathテクノロジーをサポートした仮想インターフェイスカードや48個の8Gbps FCポートを搭載するCisco MDS 9148なども合わせて発表された。

 「日本では近畿大学の事例を受けて、多くの大学や金融機関から引き合いを受けている」(シスコシステムズ アーキテクチャ&テクノロジ事業統括 専務執行役員の石本龍太郎氏)とのことで、今後は国内でのユーザー事例も見込めそうだ。

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