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あの定番無料ウェブよりもっと便利なサービスを探す! 第2回

機能に差が有り! 使えるファイル転送サービスはコレ

2010年04月06日 12時00分更新

文● 井上繁樹

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 それでは個々のサービスの特徴的な機能について紹介していこう。

ファイル転送サービスの老舗
使える容量はやや少ない 「宅ふぁいる便」


 ファイル転送サービスの老舗で定番的存在。有料サービスは存在せず、無料サービスのみだがファイル送信にユーザー登録は必要。プレミアム会員になるとサービスが充実する代わりに、アンケートメールなどの受取を承諾する必要が生じる。

 通常会員とプレミアム会員でのサービスの違いとしては、まずは容量で、通常会員が50MBなのに対し、プレミアム会員は100MBまで利用可能。またプレミアム会員であれば携帯電話宛に通知メールが送信できるほか、管理画面で30件まで登録できるアドレス帳が利用できる。ファイル容量は少なめだが、標準でファイル送受信の暗号化に対応しているなど、必要となる機能はしっかりおさえられている。

必要な機能はひととおり用意されている「宅ふぁいる便」だが、ライバルが増えている中、容量/機能ともにやや物足りない?

トップページで完結する操作性が○
「firestorage」


 トップページから画面遷移なしで基本機能が利用できるサイトデザインが使いやすい。ファイルを預ける期間とパスワードの設定、ファイル送信まで、トップページから移動することなくできてしまう。預けたファイルのURLもトップページに表示されるので、あとはメールなどに貼りつけて受取人に送ればよい。預けられるファイルの最大サイズは2GB。

Flashを利用し、トップ画面だけでひととおりの機能が利用できる。しかも基本機能だけの利用であれば、ユーザー登録も必要無い

 また便利なのが、短縮URLがアップロード時に作成ができる点。長いURLが使いにくいTwitterや携帯電話経由でファイルを渡すときに便利だ。

 無料の登録ユーザーになると、預けたファイルのURLとパスワードを管理画面からメール送信できるようになるほか、ダウンロード状況の確認や回数制限の機能がつく。さらに有料サービスを用いると(1990円/30日)、回線の高速化、送受信の暗号化に加え、最大20GBのファイルの保存が可能になる。

ユーザー登録すると、さらにさまざまな機能が利用できるようになる。ダウンロード状況の確認も可能

専用アプリを使ってのファイル操作も可能
「WebFile」


 パスワードによるファイルの保護と通信の暗号化機能が無料で利用できる。ファイル容量は100MB(1度に送れるのは最大50MB)まで。無料プランと有料プランの違いは基本的にファイル容量だけなので、最初から本格的な機能が使える。ユーザー登録は必須。

容量こそ100MBだが、商用サービスと同等の機能が利用できる「WebFile」。アドレス帳やセキュリティ関連機能が充実している

 便利なのがパスワードの自動生成。パスワードは送信者が決めるのではなく、自動生成する仕組みなので、送信者がパスワードを考えたり管理したりする必要がない。

 ウェブブラウザー上での操作に加えて、ドラッグ&ドロップでファイルをアップロードできる「WebFile Uploader」と、ファイルの送受信状況と履歴が確認できる「WebFile Checker」の2種類のアプリケーションを用意。ブラウザーを使うより直感的にサービスを利用できる。

専用アプリを用いるとドラッグ&ドロップによるアップロードも可能になる

 有料プランは容量に応じて300MB~10GBまで6段階に分かれている。上位3プランでは、ユーザー数を制限した高速なサーバーが利用できるので、本格的なビジネス用途にも対応する。

預かり期間の短縮や回数の制限が可能
「おくりん坊」


 江戸っ子的マスコットキャラが目印。容量は250MB。ユーザー登録必須。ファイル削除の機能が充実していて、ファイルの預かり期間の短縮、ダウンロード回数の制限ができる。有料プランの「おくりん坊BIZ」は企業向けの本格仕様のサービスで容量40GB、100ユーザーで月額3万円~。

可愛いキャラクターによるわかりやすい操作性が特徴的な「おくりん坊」

当初の本記事では、不要になったファイルを受取人が削除できる機能があるように記述しておりましたが、実際には用意されておりません。関係者の方々ならびに読者のみなさまにご迷惑をおかけしたことをお詫びして、訂正させていただきます。(2010/4/12 21:00)

受取相手を確認してからのURL送信が可能
「データ便」


 非登録ユーザーは100MB、登録ユーザーは300MBまで使える。データ便とセキュリティ便の2種類の送信方法があり、セキュリティ便ではファイルの受け渡し時に、1度受取人に確認してからファイルを転送する機能を持っている。具体的には受取人のメールアドレスにいきなりファイルのURLを送らず、一度本人かどうか確認するメールを送り、その返信メールを確認してからURLを送るというものだ。手間が2段階余計にかかるが、受取人のメールアドレスを間違えて誤送する失敗は避けられる。

 有料サービスでは、広告表示がなくなるほか、より高速なサーバーが利用できる。

シンプルなファイル転送サービスの「データ便」と、ユーザー確認してから転送する「セキュリティ便」の2つのサービスが用意されている

セキュリティ便では直接相手にダウンロード用URLを伝えるのではなく、一旦ユーザーの確認作業を行なう作業を挟める

シンプルながら1GBまでのファイルに対応
「FileTruck」


 セキュリティ機能は基本的に用意されていない割り切った仕様だが、扱える容量は1GBとfirestorageに次いで多い。ユーザー登録必須だが、登録に必要なのはメールアドレスとログイン用パスワードの2つのみ。

とにかくシンプルなUIのFileTruck。ファイルのアップロードから、ダウンロード用URL入りメールの送信まで必要な操作はわずかだ

 他のサービスと大きく違うのがサイトのデザイン。広告表示が最小限で、特に動画広告が一切無く、レイアウトもシンプルで見やすい。さらに、画面遷移が少なくレスポンスもよいので使っていて小気味よい。最大10人までの同時転送に対応しており、アドレス帳、転送履歴は標準で利用可能。


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