50MB~1GBクラスまで容量はバラバラ
預かり期間は3日~1週間程度
ファイル転送サービスが受け付けてくれる1つあたりのファイルサイズは、小さいところでは宅ふぁいる便の通常会員で50MB、大きいところではfirestorageで2GB。50MBではさすがに大量の画像ファイルなどで不足するケースも考えられる。

firestorageは無料サービスでありながら、1ファイル2GBまでと大容量に対応する。混雑時はダウンロードに若干時間がかかるものの非常に有用だ
ただし、大容量のファイルを扱う際は、ファイルのアップロードに時間がかかることに注意したい。ダウンロードするときの感覚で、1GBくらい何とかなるだろうなどと軽く考えていると、約束の時間に間に合わなくなることもある。またサービスの混み具合で左右される部分もある。仕事上で100MBオーバーのファイルを確実にやり取りする必要がある人は、事前にテストするなり、または時間に余裕を見て作業するべきだろう。
預かり期間については3日間が多く、それ以外だとfirestorageが最長7日間、中にはWebFileのように条件があるものの(サービスにログインする)、期間が無制限のサービスもある。忘れっぽい相手に送るのであれば、預かり期間が長い方が便利なこともあるが、一方長いほど流出のリスクも生じる。ファイルをアップロードしたら、なるべく早くダウンロードしてもらって、預けたファイルは削除するようお互い心がけたい。
パスワードに通信の暗号化、そして期間の短縮
「セキュリティ対策」
ファイル転送サービスで最もベーシックなセキュリティ対策は、預かったファイルのURLを長く複雑なものにしてパスワード同様の効果を狙うものだ。シンプルだが効果は期待できる。
送信通知メールの漏洩の可能性など、より万全なセキュリティ対策を望むのであれば、パスワードによるファイルの保護ができるサービスを選ぼう(もちろんパスワードのやり取りをどうするかという問題も生じるが)。
さらにファイル送受信の通信暗号化ができればなお安心だ。通信そのものが暗号化されていれば中継拠点での盗み見被害にあってもファイルが流出することはない。今のところ、パスワードと送受信暗号化の両方に対応しているのはWebFileのみ。パスワードだけなら、firestorageの登録ユーザー向けサービスや、データ便のフリープランが対応している。
また単純に預かり期間を短く設定する、ダウンロード回数を制限するといった機能を用意しているサービスもある。両機能に対応しているのはfirestorageの登録ユーザー向けサービスとおくりん坊で、預かり期間を短くするだけならWebFileが対応している。
ユーザー登録をするかしないかで
使える機能が違ってくる?
今回紹介した中でユーザー登録しなくても利用できるサービスはfirestorageとデータ便の2つ。
たとえばfirestorageの未登録ユーザー向けサービスなら、ユーザー登録は一切不要で、入力するのは送信ファイル名だけ。また、データ便のライトプランなら、送信ファイル名に加えて送信者のメールアドレスを入力するだけで利用できる。ただし両サービスとも登録ユーザーになることで、ディスクスペースが増えたり、より細かいセキュリティ設定ができるようになるなど機能がアップする。
またユーザー登録が必要なサービスの中でも入力を必要とする項目は随分異なっている。

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