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あの定番無料ウェブよりもっと便利なサービスを探す! 第1回

無料ウェブメールの最強はやっぱり「Gmail」なのか?

2010年04月05日 12時00分更新

文● 井上繁樹

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PDFやオフィスファイルをブラウザ上で見られる
「添付ファイルのプレビュー」

 添付ファイルのプレビュー機能とは、オフィスアプリ系ファイルやPDFファイルなどをウェブブラウザだけで表示できるかどうかという部分を指している。

 PCからウェブメールにアクセスしている場合は、一旦ローカルに保存して改めて表示すればいいだけなのだが、外出先のPCであれば、必要なオフィスアプリがインストールされていないこともあるし、スマートフォンの場合なども同様だ。プレビュー機能に対応すれば、そういう状況でもファイルの中身をチェックできる。

 このプレビュー機能に積極的に対応しているのはやっぱりGmail。対応しているファイル形式は、PDF形式やマイクロソフトのオフィス形式(DOC、DOCX、RTF、XLS、XLSX、PPT、PPS)、CSV形式などだ。

たとえばGmailではGoogle docsの機能を用いて、ブラウザ上でPDFファイルの表示を行なう

旅行で不在時などに自動でメッセージを応答する
「不在通知機能」

 休暇中や休日などメールをすぐ返せない状況も発生する。そんなときに便利なのが不在通知機能だ。この機能をオンにした期間中にメールを受け取ったら、あらかじめ登録しておいたメッセージを自動的に返信してくれる。

 不在通知機能には2種類あって、自動返信する期間を設定するもの(Yahoo!メールなど)と、期間の設定はできないが返信相手をアドレス帳に登録したメンバーに限定できるもの(Google、livedoor、Hotmail)がある。

Yahoo!メールでは不在通知の自動返信を送信する期間を設定できる

一方Gmailでは、アドレス帳にある連絡先にだけ送るという設定が可能だ

特定のメールを特定のフォルダーに自動で移動
「振り分け処理」

 振り分け処理(フィルター)は受け取ったメールの差出人や宛先やタイトルをチェックしてフォルダーごとに分類する機能だ。たとえば所属部署のメーリングリストや関係者から来たメールを特定フォルダーに移動するようにしておけば、そのフォルダーはToDoリストとしてすぐに利用できる。

 サービス間で異なるのは振り分け条件の登録数と、本文チェック機能の有無だ。Gmailやlivedoorメールではフィルター数に制限は無いが、振り分けの条件に使えるのは差出人と宛先と件名のみ。一方Hotmailは、フィルター条件にCc覧も使えるが、2バイト文字(日本語)を使うことはできず、さらにフィルター数は10件までだ。Yahoo!系はフィルター条件としてさらに本文も使うことができる。フィルタ数はYahoo!メールが50件、Yahoo! Mail(US版)が100件だ。

Gmailのフィルターはシンプルだが件数に制限が無い。個々の送り主ごとに細かくフォルダー分けできるのが強味となる

 ただフィルター数は多ければ多いほど便利なのも確かだが、PC用メールソフトではフィルターはスパムメール処理のために使われる機会が多かったのに対し、ウェブメールはスパム処理機能は充実しており、フィルターを純粋にメールの分類用途に活用できる。だからそこそこの数があれば十分という考え方もできる。

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