デスクサイドに置く、本格的なスピーカー
それでは実機に触れてみよう。
まずは箱から出してPM0.4nを手にとってみる。大きさは実測で、幅が14.4cm、高さが22cm、奥行が18cm。デスクトップに置くスピーカーとしては本格的なサイズ。逆に通常のスピーカーとしてみれば、本棚に入れてしまえるほどコンパクトである。
背面を見ると、アンプの放熱用に中央に大きく印象的なヒートシンクが見える。前面のグロス塗装だけでなくこのあたりもそそる質感のひとつだ。入力端子はAV機器などで一般的なRCA端子のほか、PHONE端子も用意している。入力端子の横にはボリュームがある。
パソコンを置く環境は人によって異なるだろうが、通常の机の奥行きは60cm程度ではないか。バスレフポートは前向きに取り付けられているため、背後への反射は少ないと思うが、壁との距離はある程度離した方がいいだろう。そうするとかなりニアフィールドになるので(聴取位置が近いので)、スピーカーはかなり内向きにしたほうがいい。コンパクトなので、聞きながら最適と思われる場所にすればいいが、30度程度振るといい印象が得られるようだ。
筆者の自宅では、22インチのワイド液晶ディスプレーを使用しているが、その両脇に置くと、幅が若干広くなってしまう。そのままの状態でも定位はしっかりと決まるのだが、中央に音像を結ぶボーカルなどが後ろに引っ込んでしまう印象があったため、30度より少し多めに内振りにした。
机の高さや座高にもよるが、垂直方向にも若干傾けた方がいいかもしれない。前面を1~2cm上げてみたところ良好な結果が出た。
机の上におくには大きいのではないかという心配も多少はあったが、実際に置いてみるとそれほど圧迫感はない。上部の角を落としてあることも大きく関係しているようだ。太めの電源ケーブルも設置してしまえば気にならなかった。