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モニタースピーカーの選び方

FOSTEX PM0.4nで始める、ワンランク上のPCオーディオ

2010年04月12日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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デスクサイドに置く、本格的なスピーカー

 それでは実機に触れてみよう。

 まずは箱から出してPM0.4nを手にとってみる。大きさは実測で、幅が14.4cm、高さが22cm、奥行が18cm。デスクトップに置くスピーカーとしては本格的なサイズ。逆に通常のスピーカーとしてみれば、本棚に入れてしまえるほどコンパクトである。

背面の中央には大きなヒートシンクが設けられている。その上には入力端子やボリュームのツマミなどを装備

 背面を見ると、アンプの放熱用に中央に大きく印象的なヒートシンクが見える。前面のグロス塗装だけでなくこのあたりもそそる質感のひとつだ。入力端子はAV機器などで一般的なRCA端子のほか、PHONE端子も用意している。入力端子の横にはボリュームがある。

 パソコンを置く環境は人によって異なるだろうが、通常の机の奥行きは60cm程度ではないか。バスレフポートは前向きに取り付けられているため、背後への反射は少ないと思うが、壁との距離はある程度離した方がいいだろう。そうするとかなりニアフィールドになるので(聴取位置が近いので)、スピーカーはかなり内向きにしたほうがいい。コンパクトなので、聞きながら最適と思われる場所にすればいいが、30度程度振るといい印象が得られるようだ。

一般的な机(奥行60cm程度)に設置した例。近い位置で聞くことになるのでやや大きめに内側に振って設置してみた

 筆者の自宅では、22インチのワイド液晶ディスプレーを使用しているが、その両脇に置くと、幅が若干広くなってしまう。そのままの状態でも定位はしっかりと決まるのだが、中央に音像を結ぶボーカルなどが後ろに引っ込んでしまう印象があったため、30度より少し多めに内振りにした。

 机の高さや座高にもよるが、垂直方向にも若干傾けた方がいいかもしれない。前面を1~2cm上げてみたところ良好な結果が出た。

 机の上におくには大きいのではないかという心配も多少はあったが、実際に置いてみるとそれほど圧迫感はない。上部の角を落としてあることも大きく関係しているようだ。太めの電源ケーブルも設置してしまえば気にならなかった。

一緒に買いたいPC-1EX

 PM0.4nは、1本ごとにアンプを内蔵した本格的なパワードスピーカーだが、単体だと音量も個別に調整する必要があるため、バランス調整が難しい。そもそもボリュームのツマミは背面にあるので、音を聞いている前から操作するのも難しいだろう。

PC-1EXは、本来左右バラバラに設定する必要のあるPM0.4nのボリュームを一括して調整できる便利なコントローラー。背面には左右スピーカーに接続するためのRCAケーブルと、PCなどと接続するためのミニジャックを用意している

 そこで導入したいのがPC-1EXだ。これを使うと格段にボリューム調整が簡単になる。金属製の本体は質感も高く、ツマミを回した時の感触も上々。ぜひPM0.4nと一緒に使いたい。

接続例。スピーカー側の音量を左右同位置に固定しておけば、PC-1EX側の操作だけで音量の調整ができる

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