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決定版 Mac初心者のための購入ガイド 第4回

「できない」を「できる」に変えよう!

Macをもっとパワーアップする周辺機器&ソフト16選

2010年04月06日 12時00分更新

文● 倉田吉昭

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周辺機器&ソフトをゲットして、アナタのMacを自分好みにチューンアップしよう!

 Macは、Windowsに比べるとソフトや対応ハードの数が少ないため、ちょっと凝ったことをやろうとすると困ったことになる……。Macを使ったことのない人の中には、そんなイメージを持っている人もいるだろう。

 実際、数で言えばMac用のソフトや周辺機器はWindowsよりも少ないが、実は各ジャンルで定番とも言える製品があって、Windowsと比べてできることが極端に少ないわけではない。

 確かに、以前はMac専用の周辺機器は少ないか、あってもかなり高価なものが多かった。加えて、市場シェアが少ないぶん売り場面積も狭く、周辺機器やソフトが目に付かないため、ますます手に入れにくいというイメージが増す「負のスパイラル」に陥っていたとも言える。

 しかし、昨今はApple StoreやAmazon.co.jpなどのネット通販が普及したことで、場所に関係なくずいぶんとMacの製品を入手しやすくなった。あとは何が定番かという「勘所」が分かれば、必要に応じて追加していけるだろう。

 ということで今回は「地デジを見る」「Blu-rayを作成する」「画像を編集する」といった具合に、Macが標準で備えていなかったり、より優れた機能を提供してくれるソフトと周辺機器を紹介していこう。

以下、製品名のクリックでApple StoreやAmazon.co.jpが開きます。


1.地デジを見る

 現在、国内メーカー製のWindowsパソコンでは、地上デジタル放送のチューナーを搭載しているモデルも多い。一方、Macは基本的に世界中で統一した仕様のハードで売っているため、日本独自の地デジチューナーを搭載したモデルは用意していない。

 とは言え、Macで地デジを視聴/録画する手段がないわけではない。アイ・オー・データの「GV-MACTV」か、ピクセラの「CaptyTV Hi-Vision」といったUSB接続の地デジチューナーがあるのでこれを使えばいい。いずれも番組の録画やデータ放送、双方向サービスなどに対応しており、性能・機能面でもPC用のチューナーに見劣りしない。

GV-MACTV(m2TV)。高画質再生エンジン「Liveハイビジョン」を採用してくっきりとした表示を実現したという。視聴モードもスタンダード/スポーツ/シネマから選べる。iPhone/iPod touchをリモコン代わりにすることもできる。価格は1万9800円

CaptyTV Hi-Vision。Mac向けとしては唯一、地デ/BS/110度CSという3波をサポートした。録画中の追いかけ再生、スリープや電源オフ状態からの予約録画といった機能も備えている。価格は2万2800円

 注意したいのは対応機種で、Macのディスプレー出力がデジタル放送の著作権保護機能に対応していないため、基本的には外部のディスプレーに地デジを映すことができない。MacBook、MacBook Pro、iMacなど、ディスプレー内蔵モデルなら問題ないが、Mac miniやMac Proでは使えなかったり、フルHDで視聴できなかったりする

 CaptyTV Hi-Visionは、アナログRGBを経由した場合のみ、解像度を52万画素に落として外部ディスプレーに出力できる仕様だ。「Apple Mini DisplayPort - VGA アダプタ」(3400円)などMacにつなぎ、VGAで入力できるディスプレーを用意すれば、Mac miniやMac ProでもフルHDではないが地デジを見られる。


2.Blu-rayにデータをバックアップする

 地デジと並んで、「WindowsにあってMacに標準でない」ものの代表がBlu-rayドライブだ。MacはMacBook Air以外のラインアップでDVD±R DL、DVD±R/RW、CD-R/RWの読み書きに対応した「スーパードライブ」を採用しており、アップル純正ではBly-rayドライブを用意していない。

 DVDメディアでも2層で8.5GBというディスク容量だが、動画などの大容量データを誰かに渡したり、あまり使わないファイルを丸ごとディスクでバックアップしておきたい用途では、より大容量なBly-rayディスクが必要になることもあるだろう。

 そこで使用したいのが、アイ・オー・データ機器の「BRD-UH8S」だ。これは現在、公式にMac対応をうたっている唯一のBlu-rayドライブで、Mac OS Xの標準ではデータディスクの読み込みに対応している。さらにソニック・ソルーションズのディスク作成ソフト「Toast 10 Titanium」を用意すれば書き込みも可能だ。

BRD-UH8S。Mac用ソフトは付属しないが、データ読み込みの動作確認を行なっている。価格は2万6400円

「Toast 10 Titanium」。価格は1万7640円。Apple Storeでは1万4980円


3.AVCHDをディスクに書き出す

 今やビデオカメラはAVCHD形式が主流だ。第2回でも紹介したように、Macでも付属のビデオ編集ソフト「iMovie」を使えば、AVCHDカメラのビデオを取り込んで編集できる。

 しかし、データを書き出す側は、Blu-rayドライブを標準搭載していないこともあってか、まだ制限がある。AVCHD形式のデータをハイビジョンのままBlu-rayやDVDに書き出すには、サードパーティ製のソフトが必要だ。

アップルのiMovieでもAVCHDの編集に対応。ただし、一度アップルの独自形式(AIC:Apple Intermediate Codec)に変換して取り込むため、データ容量が数十GB単位に膨らむうえ、DVDにはHD解像度で書き込めない

 先ほど紹介したToastでは、オプションのHD/BDプラグイン(2625円)を組み込むことで、AVCHDビデオを取り込んで、簡易編集やBlu-rayおよびDVDメディアへの書き込みが可能になる。DVDに書き込む場合も、解像度はフルHDのままだ

AVCHDディスクといい、Blu-rayレコーダーやPS3などでHD解像度で再生が可能だ。1枚のディスクに収録できる時間は30分前後と短くなってしまうが、イベントの記念などに配布するための用途としては十分役立つ。

 ピクセラのAVCHDに特化したライティングソフト「PixeBurn! for HD」を使うという選択肢もある。こちらはAVCHD/AVCHD Liteのカメラに対応。あくまでビデオの取り込みとディスクへの書き込みに特化したソフトで、編集機能は備えていないが、その分安価で操作性もシンプルだ。本ソフトを使うなら、事前にビデオカメラで無駄なシーンをカットしておくといいだろう。

PixeBurn! for HD。価格は6980円

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