決定版　Mac初心者のための購入ガイド 第3回

Macを購入！ その前に知っておきたい「買い」の基礎知識

どのくらいの間隔で買い替える？

広田：みなさんはどのくらいの間隔でMacを買い替えてますか？　私は、毎年1台以上買い替えてますが……。

吉田：基本的には毎年1台、MacBookを買い替えてる。

海老原：最近は2年に1台くらいのペースかな。本当は毎年1台は欲しいところだけど。

広田：前のマシンってどうしてます？ 私はオークションで売って、その資金に少し足して整備済み製品を買うという感じです。

吉田：古いのは、欲しいって言うやつに5万円で売ってる。俺は「Macは1年のリース品」と考えて買ってるので、メモリーとかHDDを増設してだいたい15万円ちょっとくらいで買って、5万円で売れば1年10万円、1ヵ月1万円未満って計算だよね。じゃあリースとして考えても、まあ安いほうだろうと。

広田：5万円ってもったいない！ ノート型は中古でも値崩れしにくいし、オークションなら「1年落ち」でももう少し高く売れるんじゃないですか？

吉田：それもそうだけど、オークションに出す時間と手間がもったいない。

海老原：うちは実家に置いてきたのも含めると約20台のMacがあるけど、記事中で古いOSのスクリーンショットが必要になることもあるし、今使ってるメインマシンが壊れたときに備えて予備のマシンも必要だ、と思って捨てないでいたら、捨てられなくなっちゃった。

広田：Macってそんなに壊れますか？

吉田：ノートを持ち歩いてると、やっぱり落としたりぶつけたりは避けられないね。

海老原：前に使っていたPowerBook G4は落として壊してしまった。今使ってるMacBook Airは落としてないけど、サウンドボードとビデオ周りが壊れてきたので、まさに今やってる原稿が終わったら修理に出すところ。

広田：そう考えると、延長保証サービスの「AppleCare」（下コラム参照）って付けたほうがいいですかねぇ？

海老原：価格次第だけど、特にノートユーザーなら付けといて損はないと思う。購入時に価格交渉のタネにしてもいいだろうし、ポイントも使えるし。

吉田：後付けもできるし、購入後1年ギリギリで加入したっていいんだから、しばらく使ってみて考えてもいいんじゃないかな。

「AppleCare」って何？

AppleCare Protection Planのパッケージ

　Macを購入するときに「AppleCareへのご加入はいかがなさいますか？」と聞かれることがある。AppleCare（正確には「AppleCare Protection Plan」）とは、アップルが提供するオプションの延長保証サービスのこと（関連リンク）。

　PCでも、特にデルやヒューレット・パッカード、エプソンダイレクトなどの直売系では購入時に延長保証を付けられるメーカーが多いが、Macではこの延長保証をパッケージとして販売しており、購入後1年以内であればいつ購入しても大丈夫なのが特長だ。ちなみに、整備済み製品も同様に延長保証を受けられる。

　AppleCareの一番のメリットは、期間が最大3年に伸びるという点。つまり通常保証1年＋追加保証2年というスタイルだ。保証範囲も通常と同じ。基本は通常利用の範疇で起きた故障が対象で、落下や水没、盗難といった事件／事故や自然災害はサポート対象外となる。金額は対象製品ごとに異なり、デスクトップよりもノートが、コンシューマーよりプロ向け製品が高い。iPodやiPhone、AppleTV、ディスプレー向けのAppleCareも存在する。

AppleCare Protection Plan料金一覧
対象製品	価格
Mac mini	2万900円
iMac	2万1800円
MacBook、MacBook Air、13インチMacBook Pro、Mac Pro	3万800円
15／17インチMacBook Pro	4万3800円
Apple Display	1万1800円

　2年の追加保証とは言え、価格が高いためになかなか手が出ないが、ノート製品の場合は故障時はもちろん、バッテリーが劣化した場合、AppleCareなら新品と無償交換してもらえる。

　今のノート型Macはユーザーがバッテリーを交換できないタイプで、例えばMacBook Proでは、充電サイクルが最高1000回までは80%のバッテリー容量を保持できるという。1日1回充電しても、2年半以上は交換する必要がないということだ。それ以上、Macを使い続けるつもりなら、バッテリーリフレッシュサービスの付いた保証と思ってAppleCareに加入するのもいいだろう。

　iMacでは、HDDの交換が極めて面倒な作りになっているので、HDDが故障した際の交換用の保険と思って加入しておくといい。Mac本体を買うときに一緒にAppleCareを買い、その代わりに値引きを引き出すといった交渉テクニックもある。量販店のポイントが貯まったときの使い道としてもお勧めだ。

※第4回にに続く

■関連サイト

• iLife
• Apple Store
• アップルジャパン