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決定版 Mac初心者のための購入ガイド 第3回

Macを購入! その前に知っておきたい「買い」の基礎知識

2010年04月02日 12時00分更新

文● 倉田吉昭

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Apple Store徹底ガイド

 前ページではMacが買えるお店の概要を紹介したが、その中でもぜひ一度訪れてみてほしいのがApple Storeだ。アップル直営だけあって、さまざまな角度からMacの楽しさを学べる。ここでは直営店とオンラインの両方についてもう少し深く見ていこう。


Macの魅力が楽しく分かる「直営店」

 直営店のApple Storeは、高級ブティックのように洗練されたデザインで統一されている。ただ、直営店がスゴいのは見た目だけではない。

 ぜひとも参加してほしいのが、店舗で開催している無料のイベントだ。「はじめてのMacワークショップ」や「iPhoneを試してみようワークショップ」といったアップル製品の基本的な使い方を学べるものは、初心者にぴったりだろう。ゴールデンウィークや夏休みなど、特別なタイミングでしか開かれない限定ワークショップもある。

 中には事前予約が必要だったり、人数が限られているワークショップもあるので、ウェブで公開している各直営店のスケジュールをチェックしておくといいだろう。

こちらは、昨年の夏にApple Store Ginzaで開催されたジュニアワークショップの様子

Apple Store Ginzaのスケジュール。近くのApple Storeのスケジュールをこまめにチェックしてみよう

 有名人の講演やミュージシャンのミニライブも見逃せない。昨年でいえば、坂本龍一さんが出演するトークイベントや、平原綾香さんらを呼んだシークレットライブが開かれている。これらのイベントがタダで見られるのだから、ファンにはたまらないだろう。

昨年3月には学生向けに「Dream Classroom」というトークイベントを開催。初回には坂本龍一さんが登場した

昨年12月、銀座店ではクリスマスシーズンに合わせて平原綾香さんらを呼んで3週間に渡ってシークレットライブが開かれた。

 さらに、ソフトやハードの使い方をみっちり学びたい人は、有料の「One to One」(9800円/年)を強力にプッシュしたい(関連リンク)。One to Oneでは、古いMacやWindowsからのデータ移行を代行してくれる「セットアップ」や、1対1またはグループでMacの使い方を学べる「トレーニング」、さらに3時間かけてスタッフのサポートを受けながらビデオ編集などの時間がかかる作業を実行する「プロジェクト」という3つのサービスが受けられる。

 「Macを覚えるのに1万円もかかるの?」と思うなかれ。One to Oneのトレーニングは1週間に1回まで、1年間の間に何度でも参加可能なので、パソコン教室などと比べてもかなりコストパフォーマンスが高い。Macの使い方を詳しい知人に聞くのもいいが、より教え方の上手な「プロ」に教わった方が効率的なこともある。何事も「始めが肝心」なので、ぜひ注目しておこう。

アップルのウェブサイトにあるOne to One専用サイト。ここでトレーニング内容や購入方法を閲覧できる


買い方いろいろ!! オンラインのApple Store

 Apple Storeといえば、元々はアップル直営のオンライン販売サイトを指す単語だった。後年、直営店が誕生してこちらが多くメディアに露出するようになったので、オンラインストアは目立たなくなってきたが、今もなおアップルの販売を支える大事な窓口だ。

ウェブ上のApple Storeのトップページ。MacやiPodなどの各製品にアクセスしやすい構成となっている

 オンラインのApple Storeは、ウェブらしくいろいろな買い方が選べるのが特徴だ。

 例えばMac本体では、構成をカスタマイズできる「CTO」(Configure To Order)が使える。注文ページで画面を見ながら、CPUをより速いものと交換したり、メモリーやHDDの容量を変えたりして、価格がどれくらい変わるかを見ながらじっくり構成を決められるのだ。もちろん、修理時にもBTOの構成に合わせた部品が適用される。

 構成をカスタマイズしたMacは直営店や一部の販売店でも買えるが、せっかく店頭に足を運んでもカスタマイズ内容によっては納品が後日になることもある。それならばネットで注文した方が移動の手間もかからないし、おおよその納品日も分かる。

iMacの構成を選んでいるところ。特にiMacでは、パソコンの扱いに慣れた人でも内蔵HDDの交換が難しいため、大容量HDDが欲しい人はあらかじめCTOでアップグレードしておくといい

 価格面での魅力は「整備済み製品」だ(Apple Storeで見る)。これは初期不良などで返品されたMacやiPodをアップルが修理/調整して、割引価格で販売しているもの。箱が開封済みだったり、通常とは異なる簡易パッケージだったりするが、きちんと清掃・点検されたほぼ新品のものが数万円安く購入できるというメリットはかなり大きい。保証期間は新品と同様に1年間あるので安心だ。

 ただし、確実に買えるわけではないのが難しいところ。オンラインのApple Storeでは1週間に何度か定期的に出品しているが、人気の高いiMacやMacBookなどは掲載して数時間でなくなってしまうことも多い。ASCII.jpの「Mac/iPod」ページでも右側に整備済み製品の情報を掲載しているので、ぜひチェックしてほしい。

整備済み製品の販売ページ。スペックも細かく表記されるので、欲しい製品を細かく調べられる

 そのほか、キャンペーンも魅力のひとつだ。例えば、アップルの統合インターネットサービス「MobileMe」が割引価格で提供されたり、同時に購入したプリンターなどの周辺機器がキャッシュバック対象になるなど、お買い得なものが多い。

 現在は、ローンでMacを買って6/10/12回払いを選ぶと実質の年率が1%になる「新生活応援 Appleローン 分割金利1%キャンペーン」と、Windows 7/VistaのPCを下取りに出すとその査定額が20%アップする「Windows PC 下取り 20%アップキャンペーン」をともに15日まで実施している(関連記事)。

 直接値引き交渉する店員がいないぶん、整備済み製品やキャンペーンを使ってお得に買い物をしたいところだ。

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