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Yahoo! SEO 誰でも順位が上がるたった1つの方法

2010年04月01日 00時04分更新

記事提供:SEMリサーチ

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Yahoo! SEO は難しい?

世界的な検索シェアはGoogleが過半数を握っているものの、国内に目を向けると Yahoo!JAPANが検索シェアの約半数を占めており、日本の検索マーケッターもYahoo! JAPAN を中心として考える傾向がある。とりわけSEOにおいては顕著で、市場を見ると、「Google SEO」や「Bing SEO」「百度 SEO」「NAVER SEO」はなくても「Yahoo! SEO」と呼ばれるサービスは多数提供されている。

本来SEOとは、ユーザだけでなく検索エンジンに対しても情報の構造や意味・価値を適切に伝達するための技術的手法であり、そこに検索エンジンによる差異は存在しない。とはいえ、現実にはYahoo!とGoogle両検索エンジンのスパムに対する取組みや総合的な性能に差異があるため、倫理観を捨て去り手段を問わない前提で両者と向き合うと、効率的・効果的なSEOのアプローチは変わってくる。本項ではそれの対Yahoo! JAPANの最適化のことを Yahoo! SEO と定義しておこう。

さてさて、SEOに従事する人々にとって、標的キーワードにおいて如何にYahoo!JAPANで継続的な上位掲載を行うかは非常に重要なタスクであるが、同時にYahoo! JAPAN SEO特有の悩み事も存在する。

Googleは一般に推奨される、ベストプラクティスの積み重ね、人々の信頼・評判を(検索エンジン的に解釈して)得ていると判断されるサイト作りを、言い換えれば"ファインダビリティの高いサイト"を心かげて運用することで、おおよそSEOによる集客が軌道に乗るようになる。

対する Yahoo! JAPANは、2010年の3ヶ月を見ても、日本語の略語の判断の誤り、リダイレクト処理の不具合、不適当なマークアップの解釈、トップページだけが消滅する、正規化(canonicalization)処理が下手などなど、Googleではあまり見かけないテクニカルな問題、論理的な説明が難しい評価方法、Googleと比べて甘いスパム対策などが複合的に絡み合い、一般的に述べられる「検索エンジンが評価するサイトの条件」を満たしても上位に表示されないケースも存在する。

さらに、仮に検索エンジンスパムと判定された場合のサイト復旧方法の不明瞭さや、検索エンジン側から提供される情報量の少なさ、さらに個人・企業によるSEO情報発信に目を向ければ、根拠が乏しい・IRの理論を無視した見当違いの解説と、的を得た素晴らしい解説が散在する玉石混淆の状態も問題に拍車をかける。情報の取捨選択が適切に行えないと、かえって混迷を極める状況だ(これを行うには十二分に検索エンジンやSEOのことを理解していないと無理)。

4月1日という新年度を向かえて、入学・就職・転職や企業内の部署異動により、新たにSEOの担当者になった人もいるだろう。また、引き続きSEOを主業務とする人も数多くいるはずだ。今後もYahoo! JAPANのインデックス更新やアルゴリズムのアップデートにより、頭を抱える日々を経験することになるだろうが、新しい年度を迎える今日、そんな悩みを吹き飛ばし、ハッピーな日々を送るために、すばらしいウル技(ウルテク)をお伝えしよう。

ここで免責事項。本記事を執筆する私個人・渡辺隆広および所属する株式会社アイレップ並びにその関連会社は、以下の情報の有用性、適合性、正確性、安全性、最新性、真実性について一切の保証を行わない。仮に以下の内容を実行した結果、検索エンジンから削除されたりその他不利益を被る結果を招いたとしても一切の責任を負わないものとする。アイレップで提供するEmergency SEOサービスも、本手法に起因する不具合の相談には一切応じない。この記事の公開日である4月1日という特殊性も勘案して、総合的に判断をして頂きたい。大事なことなので繰り返します、あくまで自己責任でお願いしたい。


たった1行追加するだけ!

タイトルで「誰でもできる」「たった1つの方法」と書いたとおり、紹介するYahoo! JAPAN向けSEOはとってもシンプルで簡単なものだ。それは、ページの head 内に、次の1行を追加するだけ。


<link rel="contents" href="http://mysite.com" title="キーワード"/>

検索順位を上げたいキーワードとページを、上記の1行の中に含めるだけだ。たとえば、「エイプリルフール」というキーワードで「www.irep.co.jp」を検索上位に表示したい場合、記述は次のようになる。

<link rel="contents" href="http://www.irep.co.jp" title="エイプリルフール"/>

この1行を、標的とするサイトの全ページと、そのサイトに向けてリンクを張っているページの <head>~</head> に埋め込むだけだ。本例では、www.irep.co.jp の全ページと、同サイトのバックリンクに埋め込めば完了だ。

外部リンクがない?それなら自分で用意するか、知人や仲の良い企業に頼んで、そのサイトの <head>~</head> に埋め込んでもらえばOKだ。このリンクは head 要素に挿入するものなので、ブラウザで表示する際には一切表示されない、ユーザが目にすることは一切ないので、迷惑がる人も比較的少ないだろう。

IPアドレス?アンカーテキスト?この手法において、そんなことは、どうでもいい。

この手法は、アクセスカウンタの画像にリンクを埋め込んだり、1ピクセル画像にリンクを埋め込む隠しリンクとは性質が異なる。head に埋め込む単なるメタデータだが、しかし「検索エンジン用のリンク」になってしまう素晴らしさ(?)を兼ね備えている。

この手法はどれほど有効なのか。筆者の持つ過去のデータによると、少なくとも上記の施策を実施している複数のサイトは過去2年あまりに渡り、安定的にYahoo!JAPANで検索上位を維持していることを確認している。具体的なキーワードは差し控えるが、確かに、この手法により順位は上がっている。

エイプリルフールである4月1日だけに、こんなバカバカしいSEO施策でランキングが上がるわけがない!くだらない記事を配信するなと思われる読者が大半であろう。実際、GoogleやBing、Baidu、Naverなどでは一切評価されないし、欧米のSEO専門家にこれを自慢すれば「は?何言ってるの、あなた」と言われること間違いなしのこの1行、なぜか純粋に投票としてのリンクとして扱われ、日本では重要な、あの検索エンジンからは評価され、成果が出ているのだ。


SEOは高い倫理観が問われる

10年以上前(※ 私がまだSEOを初めて1年未満の頃)に米国の某検索エンジンのエキスパート(現在では著名なあの方)にお会いした時に、印象に残っているのは「SEOは高い倫理観が求められる仕事だ」という言葉だ。

つまり、検索エンジンや検索ユーザのことを無視して純粋にサイトの順位を上昇させることを追及するならば、SEOはそれほど難しいことではない。しかし、それを実践してよいかどうか、誰かに推奨してよいかは別問題だ。スパムサイトとして検索エンジンから抹殺されるかも、スパム企業としてレッテルを貼られ信頼や評判に傷がつくかも、検索ユーザの利益にならないかもしれない。効果があるからといって何をしてもいいわけではない。SEOはそれの判断を高いレベルで求められる。

本記事で紹介したSEO手法が検索エンジンスパムに該当するか否かについて私は興味がないし論じるつもりはない。ただ、少なくとも検索エンジンサイドとしては、人気のあるサイト・信頼おけるサイトを拾い出す過程において「評価したくないリンク、評価してはいけないリンク」であることは確かだろう。私が検索エンジンの開発スタッフなら、これは速攻で対処する。

きっと本記事が目に触れて、これはまずいと検索エンジン側が判断・対応した時点で全く上記の手法は通用しなくなるはずだし、そうなって欲しいと願う。対処前のこのエイプリルフール当日に、仕事が忙しい中で本記事をお読みいただいた皆様も、これは実践していいのか、をよく考えてみて欲しい。


免責事項:私・渡辺隆広及び所属する株式会社アイレップ及びその関連会社は、上記の情報の内容について有用性、適合性、正確性、安全性、最新性、真実性について一切の保証をしない。紹介した手法を試みた結果、検索エンジンからの削除や大幅な順位下落、その他の不利益について、一切の責任を負わないものとする。

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次回は2011年4月1日掲載予定。

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