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ENERMAX「PRO87+」シリーズ

ランドセル型ATXパワーユニット! 百式かっ!? 百式なのか!?

2010年04月10日 18時00分更新

文● 藤山 哲人

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電力を食いまくるビデオカードでも安心の3系統12V電源

 「ENERMAX PRO87+」は、12Vの出力に着目すると3系統の出力を持ち、各電源コネクタから安定して電源を取れるようになっている。次は500Wタイプの各系統とコネクタへの割り振りだ。

12V第1系統

マザーボード、CPUへ電力を供給するコネクタ

12V第2系統

6Pin+2Pin PCI Express×1

SATA×6

4Pin Molex×2

12V第3系統

6Pin+2Pin PCI Express×1

4Pin Molex×3

FDD×1

 「ENERMAX PRO87+」には500Wタイプのほかに、3.3Vと5Vの出力を高めた600Wタイプも用意されている。バカっ速いCPUを搭載したマシン向けの電源と思っていいだろう。こちらのコネクタへの割り振りは次のようになっている。

12V第1系統
マザーボード、CPU

12V第2系統
6Pin+2Pin PCI Express×2
SATA×5
4Pin Molex×2

12V第3系統
6Pin+2Pin PCI Express×2
SATA×2
4Pin Molex×4
FDD×1

 また、出力可能な最大電流は、次の通りだ。

500W電源
出力電圧 +3.3V +5V +12V1 +12V2 +12V3 -12V +5Vsb
最大電流 20A 25A 0.5A 3A
最大電力 100W 492W 6W 15W
総出力 500W
最大出力 550W
600W電源
出力電圧 +3.3V +5V +12V1 +12V2 +12V3 -12V +5Vsb
最大電流 24A 25A 0.5A 3A
最大電力 120W 600W 6W 15W
総出力 600W
最大出力 660W

 表中にある5Vsbは、スイッチOFFの状態でも常に5Vを供給する電源となっていて、常時電源が供給されるUSBポートなどに使われる。通常はメイントランスが5Vに変換するが、「ENERMAX PRO87+」は5Vsb専用の小型トランスを搭載しているので、待機中でも省エネ化を図っているのが特徴だ。

メイントランス脇にある5Vsb用の専用トランス。待機時は大きなメイントランスを使わず、小型トランスで5Vを供給し省エネ化を図っている

黄金のファンは伊達じゃネェ! 低回転330rpm/低騒音9db!

 電源が入っているか分からないほど静かなファン音だったが、よくよく調べてみると、なんと騒音レベルは9db以下と! 負荷や内部の温度によって回転数を制御するものの、室温25℃の場合でかつ負荷が50%までは最低回転数の330rpmを保持して9db以下という。そりゃ~風切り音もしませんわな……。しかも14cmの巨大なファンなので、負荷が100%になったとしても900rpmで静かに冷却可能。

巨大ファンを低回転で回してれば、風切り音すら聞こえないにも納得(※:グラフはENERMAX公式サイトより抜粋)

 もうひとつの面白い機能は、シャットダウン後にも30~60秒ファンを回転するという機能。これによりシャットダウンしても筐体に残った熱を最後に吐き出してくれるというものだ。なんだかターボタイマーみたいでカッコイイ機能じゃないかっ!

安心のセーフガード機能も充実

 「ENERMAX PRO87+」は、万が一の場合に備えて8重の保護回路を搭載しているので、システムのダメージを最低限に抑えることが可能だ。搭載されている保護回路は、過電流保護(OCP)、DC過電圧保護(OVP DC)、AC低電圧保護(UVP AC)、DC低電圧保護(UVP DC)、過負荷保護(OPP)、過温度保護(OTP)、雷防止保護(SIP)、ショート回路保護(SCP)と、これ以上に何をガードしたらいいというほどになっている。
 さらには電源コードを足などに引っ掛けて抜いてしまわないように、コードガードも搭載。オフィスなどではかなり有効だろう。

コードガードで電源の抜け防止対策。電源ケーブルは比較的柔らかく、取り回しも楽にできる

(次ページへ続く)

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