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「TK-80実演とシンポジウム」レポート

日本の“マイコン文化”はまさにここから始まった

2010年03月28日 18時00分更新

文● 行正和義

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写真でみる「TK-80実演とシンポジウム」
――現代によみがえったTK-80たち

インターネットに繋がるTK-80

水野氏の「インターネットに繋がるTK-80」。キーボード入力回路に接続したシステムオンチップを経由してTCP/IP接続し、PCからものすごい勢いでTK-80のプログラムを入力できる。なによりプログラムのロードとしてはTK-80に本来備わっているテープの100倍の速度でプログラムを打ち込めるというから驚愕

来場者が持ち寄ったTK-80

来場者が持ち寄ったTK-80、およびその当時(最近作り直したものもある)のボードコンピュータの実演

後期に作られた廉価版「TK-80E」

「TK-80E」は後期に作られた廉価版。本体だけでなくパッケージごと現存するのも珍しい

シャープのボードコンピュータ「SM-B-80T」

同時期に販売されたシャープのボードコンピュータ「SM-B-80T」

NECエレクトロニクスの根木氏の「ティーマカロン」

TK-80のデモというわけではないが、NECエレクトロニクス(4月よりルネサスエレクトロニクスに社名変更)の根木氏の「ティーマカロン」(右手から下がっているピンク色の正方形)。NECエレクトロニクス社製ARM11チップ「EMMA Mobile」を搭載した、わずか5cm角の組み込み用デバイスだ。NECとして渡辺氏らの後輩にあたるというだけでなく、同社チップを活かしつつさまざまな業務に売り込めるかという工夫、さらには本社とは外れたところで製品化・普及の努力を行なうなど、組み込み用途としての「現代版TK-80」とも言えよう


持ち寄られたTK-80たち

持ち寄られたTK-80はさまざまな改造が加えられたものも多く、当時マシン語を勉強したTK-80ユーザーたちが、その後にさまざまな用途で楽しんだことが伺える

 TK-80の歴史と国内マイコン文化黎明期の話を聞くにつれ、その時代が現代からいかに隔たっているかを実感させられるのは確かだ。実際、TK-80のようなボードコンピュータの文化はロボット製作などの特定分野を除けばさほど大きくはない。

 とはいえ、ないものはアプリであろうとハードであろうと自分で作るというマニアの精神はTK-80の頃から変わらない。TK-80を単に歴史上の一製品として知るだけでなく、現在のPCに、そしてさまざまなハードウェアやソフトウェア、サービスを作り続ける人々に繋がっていると考えることも、またPC文化の楽しみと方と言えるはずだ。

 TK-80をはじめ、国内外のマイコン、パソコン、機械式計算機などでは冒頭のように東京理科大近代科学資料館で7月3日まで常設展示されている(入場無料)。


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