バイオハザード5
次は、実際のゲームでのパフォーマンスを比べて見たい。バイオハザード5ベンチマークは、DirectX 9対応版とDirectX 10対応版があり、それぞれベンチマークAとベンチマークBの2種類のテストがあるが、ここではDirectX 10対応版のベンチマークBを利用した。結果は、グラフ9に示したとおりで、1920×1080ドットや2560×1600ドットでは、GeForce GTX 285に比べて3割前後フレームレートが向上している。バイオハザード5は、DirectX 10対応ゲームソフトの中でもかなり重い部類のソフトだが、2560×1600ドットという超高解像度でも、GeForce GTX 480は90fps近いフレームレートを実現しているのは素晴らしい。
ストリートファイターIV
グラフ10は、格闘ゲーム「ストリートファイターIV」のベンチマーク結果だ。こちらも、GeForce GTX 480の結果は素晴らしく、どの解像度においてもほぼGeForce GTX 285の1.5倍のフレームレートを実現している。こちらは、バイオハザード5に比べると、GPUへの負荷は軽いゲームだが、それでも差ははっきりと出ている。
ラストレムナント
グラフ11と12は、人気国産RPG「ラストレムナント」のベンチマーク結果だ。このテストでは、FSAA無効時(グラフ11)とFSAA 8x有効時(グラフ12)の2種類の条件で計測した。FSAA無効時は、GeForce GTX 480はGeForce GTX 285の1.2~1.25倍程度のフレームレートを出していたのに対し、FSAA 8x有効時は、GeForce GTX 480のフレームレートはGeForce GTX 285の1.34~1.53倍程度と、フレームレートの差がさらに広がっている。同じ条件でのFSAA無効時とFSAA 8x有効時を比べると、GeForce GTX 480のほうがFSAA 8xによる性能ペナルティが小さい。FSAAのアルゴリズムも、GeForce GTX 480ではより改良されており、ペナルティが小さくなっているのだろう。
DiRT 2
最後は、ラリーゲーム「DiRT 2」の結果だ。結果は、グラフ13に示したとおりで、こちらは解像度が低いほうが、GeForce GTX 480とGeForce GTX 285のフレームレートの差が大きいという結果になった。DiRT 2は、かなり重いゲームであり、バイオハザード5よりもフレームレートが低くなっている。
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