実ゲームでも1.5倍以上ものパフォーマンスアップ
3DMark06
早速ベンチマークスコアをチェックしていこう。グラフ1は、「3DMark06」の総合スコアである。3DMark06は、DirectX 9世代のベンチマークテストであり、やや古いテストだが、その結果から、Direct X9世代のアプリケーションでのパフォーマンスを推測することが可能だ。グラフを見ればわかるように、解像度が高くなるほど、GeForce GTX 480とGeForce GTX 285の差が開いていき、2560×1600dドットでは、37%ほどスコアが向上している。
3DMark Vantage
グラフ2は、「3DMark Vantage」の総合スコアである。こちらは、DirectX 10世代のベンチマークテストとなる。3DMark06に比べてGPU負荷が高いベンチマークであり、GeForce GTX 480の性能の高さが、よりはっきりと表れている。最も解像度の高いExtreme設定では、GeForce GTX 285の約1.53倍ものスコアを叩き出している。
次に、3DMark VantageのFeature Testの結果を見てみよう。結果はすべて「Performance」設定時のものだ。Feature Test1(グラフ3)は、Texure Fillと呼ばれるテストで、小さいテクスチャを重ね描きし、テクスチャ転送時のフィルレートを計測する。
GeForce GTX 480は、GeForce GTX 285の約1.67倍ものスコアとなっており、テクスチャ性能が大きく向上していることがわかる。GDDR5採用による、メモリ帯域幅の拡大が効いているのであろう。
Feature Test2(グラフ4)は、Color Fillと呼ばれるテストで、カラーピクセルを色を変えながら塗りつぶしていくテストだ。こちらのスコア向上率は9%程度であり、あまり大きくはない。
Feature Test3(グラフ5)は、Parallax Occulsion Mappingと呼ばれる複雑な凹凸を表現するマッピングをおこなうテストであり、ピクセルシェーダにかかる負荷は大きい。こちらは、GeForce GTX 480がGeForce GTX 285の約1.23倍のスコアを出している。
Feature Test4(グラフ6)は、GPU Clothと呼ばれるテストで、GPUで布(旗)が風にはためく様子の物理シミュレーションをおこなわせるものだ。主にバーテックスシェーダの性能が効いてくる。このテストでは、GeForce GTX 480はGeForce GTX 285の約1.88倍ものスコアを記録しており、バーテックスシェーダとしての演算性能が大きく向上しているといえる。
Feature Test5(グラフ7)は、GPU Particlesと呼ばれるテストで、数十万個もの微粒子(パーティクル)を風に乗せて流し、透明な物体の凹凸状態を可視化するものだ。ピクセルシェーダとバーテックスシェーダの総合的な能力が試されるテストだ。このテストでは、GeForce GTX 480はGeForce GTX 285の実に約2.86倍ものスコアを叩きだしており、GeForce GTX 480のシェーダ性能が大きく向上していることがわかる。
最後のFeature Test6(グラフ8)は、Perlin Noiseと呼ばれるテストで、3つの異なる周波数から演算によって生成されるノイズをRGBに割り当てて表示するというものだ。こちらのテストでは、GeForce GTX 480はGeForce GTX 285の約2倍のスコアを記録している。
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