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物欲AVコモノ道 第46回

「torne」の醍醐味! PSP連携を試す

2010年03月29日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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PSP(PSP go)の「リモートプレイ」でtorneを利用。専用スタンドを組み合わせれば、小型テレビのように使えて意外と便利

PSP(PSP go)の「リモートプレイ」でtorneを利用。専用スタンドを組み合わせれば、小型テレビのように使えて意外と便利

 「プレイステーション 3」(PS3)で地デジ番組が録画できる「torne」が発売されて早1週間が経過したが、まだ気軽に購入できる状況ではないようで、大手通販サイトなどでも品切れの状態が続いている。もう少しすれば品薄も解消されるとは思うが、それにしてもこの人気ぶりはすごい。

 さて、今回は前回に引き続き「プレイステーション・ポータブル」(PSP)との連携について重点的にチェックしていこう。torneは「リモートプレイ」に対応しているほか、録画した番組をPSPに書き出す機能も搭載している。PSPがあることが前提になるが、地デジ番組を視聴できるフィールドが大きく広がるわけで注目の機能だと言える。

リモートプレイで番組を視聴しているところ。画面下のパネルの小さな文字はかなり読みづらい

リモートプレイで番組を視聴しているところ。画面下のパネルの小さな文字はかなり読みづらい

 まずはリモートプレイから試してみよう。あらかじめPS3とPSPでリモートプレイを設定しておき、PSPのXMBからリモートプレイを選んで接続する。これでPS3のXMBが表示されるので、torneを選択して起動する。

 リモートプレイでのtorneだが、PS3で直接操作している場合と基本的には大きな違いはない。リアルタイムで放送されている番組を視聴できるのはもちろん、録画した番組を再生することも可能だ。インターフェイスも同一となっている。

リモートプレイでも当然録画予約は可能

リモートプレイでも当然録画予約は可能

 まずリアルタイム視聴を試してみると、PS3の場合と同様に番組タイトルが表示された後、放送中の番組が流れ始める。そもそもリモートプレイではPSPに合わせて画面情報が480pに再変換されるため、地デジ本来の解像度はないが、PSPの液晶ディスプレーが小さく、また高精細であることも手伝ってまったく気にならない。むしろ、ワンセグの映像などと比較すると段違いの高精細さである。

 このリアルタイム視聴時に十字キーを押すと、画面下にその時間帯の各局の番組などの情報が表示されるのもPS3と同じだ。さすがにオリジナルのようなクリアな表示は望めず、小さい文字や「ミル」のアイコンなどはさらに細かくなるため見づらい。

こちらは番組情報を表示しているところ。かなり文字がぼやけてしまう

こちらは番組情報を表示しているところ。かなり文字がぼやけてしまう

 また□ボタンを押すと表示されるメニューから「番組情報を見る」を選ぶと、再生中の番組の概要や出演者などの情報が表示されるが、この文字もかなり読みづらい。このあたりは割り切りが必要だろう。

 操作時のレスポンスはPS3同様に高速。ボタンを押すとすぐに反応があり、画面の切り替えやカーソルの移動は非常に快適だ。

 重箱の隅をつつくようなことを言えば、ボタンを押した後の最初のレスポンスが、PS3よりも若干待たされる感覚はあるが、快適さを損なうようなレベルではない。リモートプレイでもtorneらしさは十分に発揮されていると言っていいだろう。

 なお、リモートプレイでtorneが使えると聞いて期待してしまうのは、インターネット経由で接続してテレビを視聴するという使い方。しかし残念ながら、そうした使い方はサポートされていないようで、接続してもtorneの画面は転送されない。外出先で録画するのを忘れたときのために、せめて予約録画の設定だけでも実現してほしいところだ

キッチンバッグ(例:ジップロック)にPSPを入れて、お風呂からリモートプレイでtorneを使ってみた。可能かどうかは使用する環境に左右されると思われるが、我が家では放送中の番組を見たり、録画した番組を再生できた(試される場合は自己責任で)

キッチンバッグ(例:ジップロック)にPSPを入れて、お風呂からリモートプレイでtorneを使ってみた。無線LANの電波が届くかどうかは使用する環境に左右されると思われるが、我が家では放送中の番組を見たり、録画した番組を再生できた(試される場合は自己責任で)

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