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海外でもパケット通信が使いやすい

「SIMフリー版iPhone」&「Nexus One」購入ガイド

2010年03月26日 12時00分更新

文● 中山智

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もう一つ手頃なのが
海外で新古品、中古品を購入する方法

 最近日本でもようやく中古携帯が注目されるようになってきたが、海外では以前から中古市場が活発で、比較的手軽に新古品や中古品が購入できる。香港の「先達廣場」やバンコクのMBK、シンガポールの「シム・リム・スクェア」などは、中古携帯ショップが数多く集まっており購入しやすい。

 ここで注意したいのが、Nexus OneはもともとSIMフリーなので問題ないが、iPhoneの場合は販売国を指定して購入すること。というのも海外から輸入したSIMロック版を解除したものをSIMフリー版と称しているケースが多いため。解除版はOSをアップデートすると、ふたたびロックがかかってしまうのだ。

 極端に相場より安い場合は、解除版の可能性が高いのでSIMフリー版が欲しい人はスルーしたほうがいいだろう。

香港の「先達廣場」は地下鉄旺角駅を降りてすぐ。中には100件以上の携帯ショップが出店している

先達廣場内のショップの様子。人気機種は価格表示されていないことが多いので、直接聞いて交渉することになる

バンコクの「MBK」(マーブンクロンセンター)はMTRナショナルスタジアム駅の目の前。この4階が中古携帯ショップの集まっているフロアーだ

シンガポールの「シム・リム・スクェア」は地下鉄ブギス駅から徒歩10分ほど。写真のように小さなショップが集まっており、一昔前の秋葉原の感じがする

転送サービスを利用して
正規品をネット通販で購入する

 旅行のついでに購入するなら良いが、わざわざ現地に行って購入するのはコストがかかりすぎる。というわけで、日本で購入する場合はネット通販の利用も考えられる。

 Nexus Oneの場合はグーグルが、iPhoneの場合は香港のアップルストアがオンライン販売を行なっている。しかし残念ながら、どちらのサービスも日本への発送を行なっていないので、転送サービスを使って購入する必要がある。

香港

香港のアップルストアの場合、送り先が「Hong Kong」に固定されている

 転送サービスは、香港なら「電脳中心買物隊」、アメリカなら「スピアネット」などが比較的知られている。サービスを申し込むと転送用の住所が送られてくるので、Googleやアップルストアで購入する際にその住所を記載する。転送料が別途3000~7000円ほどかかってしまうが、正規の新品が購入できる。ただし実際にサービスを利用する場合には、ユーザーの自己責任で行なってほしい(編集部ではトラブル時の責任は負えない)。

 もっともNexus Oneの場合は、もうひとつ大きな問題があり、アメリカ、イギリス、シンガポール、香港の4ヵ国でしか購入できない。日本から販売サイト(http://www.google.com/phone/)にアクセスすると「対応していない国」と表示され購入画面へとすすめないのだ。これはアクセス時にIPアドレスをチェックしているため。

弾かれる

日本からNexus Oneの販売サイトにそのままアクセスしても購入できない

 該当国に海外旅行した際に注文するという手もあるし、海外のサーバーを経由するVPNやプロクシサービスを利用するという手もある。

Opera mini

ちなみにスマートフォン用のOpera miniでは、アメリカのサーバーを経由してアクセスしているので、購入サイトに進むことができる

リスクがともなうが……
ネット通販で新古品、中古品を購入する

 iPhone、Nexus Oneともに多くのウェブサイト上のショップで新古品、中古品として販売されている。相場よりも1割から2割ほど高くなってしまうが、比較的手軽に購入できる。

 ただし、最近は詐欺サイトが増えてきているので注意が必要だ。手口としては、代金を振り込んだあと商品が送られてこず、しばらくするとサイトが無くなり、メールでのやりとりも行なえなくなるというケースが多い。

 詐欺サイトの特徴は

●価格設定が相場の1割くらい安い
●ショップの住所や電話番号が地方や国外
●支払い方法は銀行振込

 といったところだろう。住所や電話番号は実在するものが使われていることが多いが、電話をかけてもつながらず、現地はまったく別の家や事務所だったりするケースが多い。

 利用する前に検索サイトなどを使って調べる……までは多くの人がするかもしれないが、現実にはSNSのコミュニティやブログに“ここで買いました”といった偽装の書き込みを行なっているサイトも実際にあった。最大限の用心が必要となるだろう。

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