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T教授の「戦略的衝動買い」 第92回

KindleやiPadではない、第三の「Boogie Board」を買う

2010年03月25日 12時00分更新

文● T教授

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「1枚のみ、書いたら消す」の潔さ

 Boogie Boardの大きな特徴は、駆動時間の長さだ、交換不可能な内蔵ボタン電池一個で、忘れるほど長〜く使えてしまう。電源スイッチもなく、24時間365日いつも電源はオン。使いたいときにはいつも「READY」なノン・インテリジェントお絵かきボード──。簡単にいえば「舶来版せ○せい」だ。

Boogie Board

お子ちゃま用の「せ○せい」に該当する商品はステーショナリー界では比較的よく見かける。実現方式は全く異なるが、筆者が何時も携帯していたCUTE MEMO(右上)と、今もデスクトップで活用しているデジタル時計&目覚まし機能付きのメモ(右下)

Boogie Board

夜中、真っ暗な室内でも筆記面を照らす専用照明付きで大活躍するNITENOTE(左)と暗闇では全くダメなBoogie Board 付属の専用ペンは望遠鏡の様に引き延ばせる

 書く側も自由で、付属する伸縮自在の専用ペンだけでなく、指先など、筆記面を傷つけない程度のモノであれば何ででも書き込める。もちろん筆圧によって線の太さも調整可能だ。ただし、たった1ページだけの一時的電子メモなので、次の新しいアイデアを書き込むには、当然、今の画面をリフレッシュしなければならない。

 上部中央に位置する「eraseボタン」を一発押せば、一瞬の瞬きで、世紀の大発見のウルトラ・アイデアも、さっき聞いたばかりの彼女のメアドも、確実に消え去って、決してもう二度と復元することはできない。

Boogie Board

筆圧やペンの角度で意外と表情を出せるBoogie Board。慣れると筆の「トメ」「ハネ」ような雰囲気も出せるようになる

Boogie Board

細かな文字を一杯書くには適さないが、アイデアやイメージを描き記すにはベストな商品かもしれない

Boogie Board

専用ペンではなく、指先や指の腹を使うことで独特のタッチを表現できる

Boogie Board

もちろん縦使用では無く、横向きに置いてスケッチブックのように使ってもいい

Boogie Board

表示されているモノと永遠の別れをしたいときは、矢印の「erase」ボタンを押すだけ。なんとボタン電池の寿命は5万回消すことができるようだ

Boogie Board

かなりの視野角を持っているので、テーブルに置いても向かい側の人からもまったく問題なく見える

 Eインクを採用しているKindleとは異なり、コピー機で画面のハードコピーを撮ることも不可能。外界とのすべての接触を絶った孤高のBoogie Boardに現代科学で連携追随できるのは、カメラによるアナログ的、表面的な撮影記録だけなのだ。

 他人に自慢できるウルトラアイテムをお探しの貴兄には、超お薦めの衝動買い最右翼商品だ。ただし、KindleやiPadも同時に持っていないと、その蘊蓄的な自慢価値と姑息なインテリ度レベルの自慢度は確実に半減するので、十分心得ておくように。

Boogie Boardは残念ながら、Kindleの様に複写機でコピーが撮れない。保存しておきたい世紀のアイデアや彼女のメアドは別の紙にメモするか、カメラで撮影するしかない

iPadやNetbookに比較すると、極めて軽いKindle2でも290g

軽ければいいと言うわけでもないが、Boogie Boardはたったの114gだ


今回の衝動買い

アイテム:Boogie Board
価格:29.97ドル(Amazonなどではプレミア価格になっている場合もあるので事前調査が必要)


T教授

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

 

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