買ったからには全部言いたい！　リコー「GXR」はどうなの？ 第11回

手ブレ補正が欲しい！GXRの動画撮影

やや物足りない!?　動画撮影モード

動画撮影はシーンモードから「動画」を選択

　GXRの動画撮影はシーンモード内から選択することで可能となっている。現在のコンパクトデジタルカメラからすると少し時代遅れともとられかねないが、S10 24-72mmは640×480ドットと320×240ドットで24fpsでの動画撮影が可能。A12 50mmに関しては、上記に加えて1280×720ドット（24fps）までの動画撮影が可能となっている。

動画モード時は手ブレ補正は効かなくなり、ホワイトバランスについても「マルチパターンAUTO」の設定項目が消えるようになっていた

ボディの向かって左上隅にあるモノラルマイク。風などが吹いていると結構風風切り音を拾う

　動画撮影設定時、ホワイトバランスの設定項目から「マルチパターンAUTO」の項目はなくなってしまい、通常のAUTOとそれ以外の項目となる。そもそも、マイクもモノラルでGXRユーザーもあまりムービーカメラとしての機能はおまけ的要素としてしか求めていないのかもしれない（下の動画はS10 24-72mmで撮影したもの。元の動画ファイルはここからダウンロードできる）。

　しかし、こうした機能も段々ニーズは高まってくると思われるので今後開発を控えているカメラユニットの両端にステレオマイクの穴が開いていたりすると面白いのだが、本体側が対応していないと無理だろうか。前回のインタビュー時にも開発の方が言っていたが、カメラユニット内はスペース的にギチギチでそんな余裕はないかもしれない。

　S10 24-72mm使用時に手ブレ補正機能がキャンセルされてしまうのももったいない。動画撮影中のゆっくりとした手ブレに対応するための制御は大変難しいとは思われるが、静止画よりも動画のほうが画面が揺れていると大変気持ちが悪い。このあたりはぜひともがんばっていただきたいところである。