関係者インタビュー
大橋監督
今回のチームの目標としては、予選12位、決勝10位だったんです。ドライバーが目標としていた12位は達成できたんですが、これが実力かどうかと言うとまた違って、たまたま多重クラッシュに巻き込まれたというのも事実ですけど、ライバルたちにトラブルが発生して脱落していったということも事実です。しかし、途中の番場選手と佐々木選手の走りを見ていると、そこそこの順位で戦えるんだなあという自信はつきました。それが今回で一番の収穫と言えるでしょう。
型落ちのポルシェだからとか、戦闘力の面でもいろいろと言われている部分もありますが、COXさんがキッチリと仕上げてくれているおかげで、ここまで戦えるんだという証明ができたレースでしたね。
岡山戦もそうですけど、先を見据えると、997 GT3 Rが来るまでにきちんとポルシェを理解して乗れなきゃいけません。いくら戦闘力が高くても乗れなくては意味がないので。そういう意味でも、岡山、富士とひとつづつステップを登っていきたいですね。
番場選手
鈴鹿って、横長のコースなので、片側で雨が降ってても、もう片側では雨が降ってないとか、普通にあるんですよ。そんな不安定なコンディションだから事故も起きやすいんです。デグナーまで、3台くらい抜いてたんですけど、残念ながら道がなくなってしまって(笑)。しかし、幸いにもクルマにダメージはなかったので、レースとしては勝負に絡めなくなってしまったけど、ファンの皆さんのためにも走るしかないな、と。それに、走れば僕の経験にもなりますし、データも取れるし、ポルシェへの理解も深めることができますから。
ただ復帰して走ったのではなく、それなりのタイムを出しながら走れましたし、何台かオーバーテイクできたので、今回の結果は非常にポジティブに捉えてます。マシンやタイヤに不安を抱いていた人もいたと思うんですけど、それらを払拭してあげられたんじゃないかと思います。次の岡山はポイントとか行けるんじゃないかな? なんて思ってますよ(笑)。
佐々木選手
決勝はもちろん順位も大事なのですが、初めて走るSUPER GTの決勝のロングスティントだったので、ミスなく、マシンを壊さず、無事にチェッカーまで運ぶという最低限の目標はクリアできたとは思います。しかし、また課題も見えてきましたね。今までのスーパー耐久の経験を生かしてと思ったのですが、正直タイヤのライフの問題や、マシンのライフの問題も、まだまだ未知数のところがあり、ペース配分もタイヤマネージメントもなしで、自分がどこまでイケるのか……、その中で、マシン・タイヤがどのように変化するのかも含めて、チャレンジしながら走りました。なので、今回はすべてのセッションを全力で行きました。
おかげでポルシェには慣れてはきたんですけど……う~ん、まだ自分のモノにはなってない感じですね。進入スピード含めて、まだまだ限界は上にあるので、それもこれからの課題です。
次戦の岡山はよく知っているサーキットなので、ここでまた成長したいと思います。予選、決勝と鈴鹿以上の成績を出すことが目標です。応援シートのみなさんの姿はクルマの中からも見えました。それ以外のファンのみなさんもそうですが、「ファンの応援」にはとてもパワーをもらえました。岡山から先もまた応援よろしくお願いします!
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