文字を潰すように入力すると◎
au「biblio」
ドーム型のQWERTYキーは独特で、入力には慣れが必要……というよりはコツがいる。というのも見た目は各キーの区切りや間隔がわかりにくく、指先で押しているとかえって入力間違いや誤入力を招いていた。しかし「文字を潰すように」指の腹で押していくと、どんどん入力が快適になる。もちろん誤入力はあるのだが、修正も速い。
実は最初の入力時は4分以上かかっていたが、この入力方法に気付いてから、毎回入力速度は2分台に進化。押し加減で入力のしやすさがまったく違ってくる。また「Fn」キーはよく使うので、biblioのように面積が広いとありがたい。ただしカーソルキー周りのボタンが押しにくく、「文字切替」の役割があるメールボタンは、カーソルキーのリングが邪魔をしているので、それさえなければもっと入力速度が速くなったのでは、と思う。
スタイラスを使うのがベター
ソフトバンク「X02T」
X02Tはタッチパネルを使ったソフトウェアキーボードが用意されている。縦横どちらでも入力できるが、ボタン面積がより大きい横画面時を今回は採用している。ちなみに縦画面時でもテストをしてみたが、入力速度に大きな違いはなかった。
感圧式のタッチパネルを「指」で押すのだから、入力が遅くなるのは当然。もっともX02Tには「スタイラスペン」が付属しているので、無理矢理指で入力する必要は無い。ただ「指」でも、940SHのテンキーの入力とほぼ同じくらいのスピードにはなるのだから、文字入力が中心という人でなければ問題は生じない。
そんなわけで速度面ほどは使いづらくはなかったが、やや気になったのは句読点の「。」を入力する際に、QWERTYキーの画面を「かな」入力の画面に切り替える点。これは予測変換を用いたり、スマートフォンらしくアプリの追加で改善できる。今回テストした機種の中で“使い方次第”で入力速度がアップしそうなのはX02Tだろう。
QWERTYキーのハードルは意外と低い
テンキーに慣れている人にとっては、QWERTYキーは一見難しそうに見えてしまうが、普段PCを使っている人なら、まったく問題なく使い始めることができるだろう。
気になったのは、4機種を見てもわかるように、同じ「QWERTYキー」でも、ボタン配置やサイズが随分違うこと。SC-01Bの結果から、「ハードキー」なら、ボタンが小さくても入力速度に問題はない、とはわかったものの、「かな(漢字)」も「英字」も「数字」も入力する日本人には変換や文字種の切り替えなどの操作が多い。実際誤入力が発生したり面倒と感じるのはこれらの機会だ。それでもQWERTYキー入力の快適さを知ってしまうと、普通のケータイには戻れなくなりそうだ。
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