このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

新生活に選ぶこの製品、このサービス 第6回

今や社会人の必須ツール、USB 3.0にも対応

用途に合わせて選ぶ、USBメモリー

2010年03月23日 09時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

今後の注目はUSB 3.0への対応

 構造がシンプルであるという特徴を活かし、ユニークな形状のUSBメモリーも数多く登場している。その中で目を引くのがバッファローの「RUF2-PS-RD」シリーズだ。パソコン接続時にわずか5mmしか飛び出さないため、USBメモリーを挿しっぱなしにしてノートPCを持ち運べるという製品である。

わずか5mmしかPCから出っ張らない、バッファローの「RUF2-PS-RD」シリーズ。挿しっぱなしでノートPCを持ち歩けるのが嬉しい

メモリとしてmicroSDカードを利用する、バッファローの「RMUM-H2/BK」シリーズ。microSDカードを取り替えるだけで大容量化が可能

 見た目は普通のUSBメモリーでも、ちょっと変わった機能を搭載しているのがPQIの「U360」である。実はUSBコネクタが2つあり、一方をパソコンに、もう一方をケーブルを介して別のパソコンに接続すると、2台のパソコン間でファイルをやりとりできるようになるというもの。USBメモリーには収まらない、巨大なファイルをPC間でコピーした場合に使えるということのようだ。

USBケーブルを接続すれば、2台のPCを接続してファイル転送もできるpqiの変わり種USBメモリー「U360」

 また現状では気軽に入手できるレベルには至っていないが、最新の規格であるUSB 3.0に対応したUSBメモリーも現れている。最大データ転送速度が480MbpsのUSB 2.0に対し、USB 3.0は10倍以上高速な5Gbpsを実現しており、特にスピードを重視するユーザーは要注目だろう。

 具体的な製品としては、PQIの「Cool Drive U366」や、SuperTalentの「RAIDDrive USB3.0」などが挙げられる。Cool Drive U366は16/32/64GBの3種類があり、最大読み込み速度は97MB/秒としている。USB 2.0対応の製品では、高速タイプの製品でも読み込み速度は30MB/秒程度であり、それと比べると3倍以上高速化されていることになる。

USB 3.0対応に加え、内部フラッシュメモリをRAID0構成にすることで300MB/秒を越えるシーケンシャルリードを達成した「RAIDDrive USB3.0 ST3U28SRK」

pqiからもUSB 3.0対応USBメモリがリリースされている。コネクタ部分が、USB 3.0対応であることを示す青色になっている

 それよりさらに高速なのがRAIDDrive USB3.0で、なんと最大読み込み速度は320MB/秒に達するという。このスピードを実現するために、RAIDDrive USB3.0は名前のとおり内部でフラッシュメモリをRAID0構成にしている。RAID0で複数のメモリに同時に読み込み、あるいは書き込むことによってこれだけのスピードを実現しているわけだ。ちなみにこちらはすでに販売されており、32GBモデルでも3万円以上とかなり高価。ただこれだけ速ければ、HDDの代わりに使ってもストレスはないだろう。

ソリッドアライアンスの変わり種USBメモリー「スカルペンダントUSBメモリーー」。普段はネックレスとして利用することができる

付箋紙とUSBメモリーを合体させた、アクテブライズの「便利メモリー USBメモメモリー」。面白いだけでなく、意外と実用的かもと思わせられる

同じくアクテブライズのUSBメモリーで、こちらは「のぼり旗USBメモリーー」。戦闘態勢でPCに向き合いたいときにピッタリ

変わり種USBメモリー
製品名 メーカー名 容量 実売価格
RUF2-PS-RDシリーズバッファロー2~16GB1580円~9980円
RMUM-H2/BKシリーズバッファロー2~16GB1500円~1万2900円
スカルペンダントUSBメモリーソリッドアライアンス2GB1万4800円
便利メモリー USBメモメモリーアクテブライズ2GB2980円
のぼり旗USBメモリーアクテブライズ2~8GB2980円
U360pqi4~16GB2480円~7000円

 このようにひとくちにUSBメモリーといっても、その種類はさまざま。どれを選ぶかはどういった用途で使うのかによるが、仕事で使うのであればセキュリティーを意識すべきだろう。特に重要な情報を保存するのであれば、指紋スキャナが搭載されているなど高いセキュリティーを実現する製品を選びたいところ。また、そうでなくてもデータを暗号化するアプリケーションを使う、不要になったファイルはこまめに消すなどといった対策は行うべきだろう。

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ