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新生活に選ぶこの製品、このサービス 第6回

今や社会人の必須ツール、USB 3.0にも対応

用途に合わせて選ぶ、USBメモリー

2010年03月23日 09時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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USBメモリーのお買い得な容量は?

 USBメモリーを選択する際のポイントはいくつか考えられるが、まずは価格と容量、速度、セキュリティーのどれを重視するかで考えたい。例えば人とファイルを受け渡しに使うケースだけを考えるなら、気軽に使える低価格な製品でも十分だろう。

2GBから32GBまで、幅広いラインナップを持つ「CUFD-A」シリーズ。コストパフォーマンスの高さが魅力だ

 ちなみに一時期は猛烈な勢いで低価格化が進んだUSBメモリーだが、現在は一段落している模様だ。価格.comで見てみると、現在「メーカー問わず」と表記された激安USBメモリーの最安値は1000円台半ばといったところだが、この価格は1年ほど大きく変わっていない(突発的に安くなることはあるが)。

 では、現在どの容量がお買い得なのだろうか。

 同じく価格.comで、原稿執筆に当たっている2010年3月18日現在の、8/16/32GBの最安値を調べてみた。

 8GBの製品の最安値は1480円で、1GBあたりの価格は185円。16GBは2720円という価格で、170円/GBとなる。32GBを見ると5292円という価格が付けられていて、こちらは約165円/GBだ。

 これを見ると、バイト単価では、やはり大容量モデルの方がお買い得という話になるが、容量間の差はそれほど大きくはない。大きなファイルを持ち運ぶのが明確ということでなければ、絶対価格が安く買いやすい8GB、あるいは16GBを選択しておけばよいだろう。


容量だけでなく、性能や機能も

 頻繁にファイルを読み書きするということであれば、容量よりも速度に重点を置いて製品を選ぶべきだ。ひとくちにUSBメモリーといっても製品によって速度はまちまち。1日に何度もデータを読み書きする場合、遅い製品を選んでしまうとフラストレーションを溜めかねない。また、大きなファイルをコピーするといった場合でも速度は重要になる。

独特なデザインを持つUSBメモリー「Touch 850」

 最後のポイントがセキュリティーである。小さいことがUSBメモリーのメリットだが、それが置き忘れなどにもつながってしまう。実際、USBメモリーの紛失して情報が漏えいしたという事件は少なくない。そこで、USBメモリーを安全に使うためにデータを暗号化して書き込むといった機能を持つ製品が増えている。事前に設定したパスワードを入力しなければデータを読み出せないため、たとえ置き忘れても情報が第三者の目に触れることはないというわけだ。

 情報漏えいは企業にとって重大な問題であり、置き忘れなどが起きやすいUSBメモリーの使用を禁止している企業も存在する。たとえセキュリティー機能付きのUSBメモリーを選択しない場合であっても、不要なファイルは削除する、あるいは別のアプリケーションを利用してデータを暗号化するなど、取り扱いには十分に気をつけるべきだろう。

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