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2009年のベストWebデザイン、「NAVER」に決定

2010年03月19日 19時00分更新

文●小橋川誠己/Web Professional編集部

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JWDA

授賞式でのひとコマ。写真左から、見事グランプリに輝いたネイバージャパンのお二人。右は審査員の谷口正和氏

 2009年のベストWebサイトは「NAVER」――。日本WEBデザイナーズ協会(JWDA)は、3月18日、「第5回WEBデザインアワード」の審査結果を発表した。

 グランプリに選ばれたのは、ネイバージャパンが運営する検索サイト「探しあう検索 NAVER」NAVER.jp)。韓国の大手検索サイト「NAVER」の日本版で、昨年7月、4年ぶりに日本再上陸を果たしたことで話題になった(関連記事)。GoogleとYahoo! Japanが圧倒的シェアを握る国内では当初苦戦も予想されたが、「NAVERまとめ」などの日本版独自のCGMサービスなどが受け、短期間で多くのユーザーを獲得することに成功。Flashを使ったビューアのような画像検索や、商品検索や動画検索などを見やすくレイアウトして表示する「統合検索」など、他の検索サイトとは一線を画すリッチなユーザーインターフェイスデザインも注目を集めた。

NAVER

グランプリ作品「探しあう検索 NAVER」。検索サイトでは珍しい、Flashを使った動きのあるトップページは、いま旬のネタを常にユーザーへ発信している


中川会長

JWDAの中川直樹会長

 受賞したネイバージャパンの舛田 淳・事業戦略室長は、「検索サイトのデザインはシンプルこそすべて、と言われてきたが、NAVERは単に無機質なサイトではなく、ユーザーのニーズ、行動に対してシンプルであるべき、と考えてデザインした。今後も新しい検索サイトの形を提案していきたい」とコメント。審査員の中川直樹JWDA会長は「検索することの楽しみをこれまでとまったく切り口で見せてくれた。審査員の満場一致で決まった」と称賛した。


 第5回WEBデザインアワードは、2009年1月~12月までに公開されたWebサイトのうち、デザイン、技術、アイデア、情報設計などの面から優れたWebサイトを評価・表彰するアワード。今年は158サイトの応募の中から、「ブランディングやコンバージョンなどの成果を上げたサイト」として、グランプリのほか審査員賞(4サイト)、奨励賞(9サイト)が選ばれた。受賞サイトは以下のとおり(括弧内は受賞者名)。

■グランプリ

探しあう検索 NAVER(ネイバージャパン)

■審査員賞

※中西元男氏(PAOSグループ代表)、谷口正和氏(ジャパン ライフデザイン システムズ代表取締役社長)、江幡哲也氏(オールアバウト代表取締役社長)、杉山知之氏(デジタルハリウッド大学学長)の4名の審査員による特別賞

●中西賞
Club Kukini(アサツーディ・ケイ/アンティ・ファクトリー/アンティー・システム)

●谷口賞
村越t.v.(ワールドワイドシステム)

●江幡賞
革新する清酒9(辻 本店/アビーム/Outsidervoice/スウィンギングビッツ/ビデオテック/ネクセルトラスト/鈴木勇司/SANDINISTA9)

●杉山賞
2009ビールデンウィーク(博報堂/博報堂プロダクツ/スタジオイー・スペース/フォーク/奥原しんこ)

■奨励賞

奔流中国(アジャスト/奔流中国)
フードマイレージ・プロジェクト(パルシステム/大地を守る会/生活クラブ/グリーンコープ/ゼネラル・プレス/MOGRA DESIGN)
広島大学大学院分子内科学(ソララ)
みんなの生命保険アドバイザー(パワープランニング/インヴォーグ)
ニッポンのお茶の間 ピーチク(アライドアーキテクツ)
2011年度関西テレビ新卒採用サイト(インヴォーグ/関西テレビ放送)
越後妻有サポートサイト (文化・芸術による福武地域振興財団/イクリプス/オンラインデスクトップ)
HOME'S iPhoneアプリ(ネクスト)
Twihapi(佐藤元紀)

お詫びと訂正:記事掲出当初、奨励賞の一部に漏れがありました。関係各位にお詫びするとともに、訂正いたします。記事は修正済みです(2010年3月23日)。

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