どうせ買うならフルHD液晶とMobility Radeonを選びたい
評価機が搭載する液晶ディスプレーは1366×768ドットだが、VAIO・OWNER・MADEモデルでは、フルHD解像度の液晶ディスプレーも選べる。価格差はプラス1万円なので、買うならぜひ高解像度モデルにするべきだ(価格は本稿執筆時点。以下同)。またフルHD液晶ディスプレーを選ぶと、独立GPUのMobility Radeon HD 5650も搭載される。3D CGのゲームやブルーレイ動画が高解像度で快適に楽しめる。バッテリー駆動時間はカタログ値で2時間に減ってしまうが、エンターテインメント用途を重視する人にはお勧めだ。
ちなみに、フルHD液晶ディスプレーを搭載するには、ボディーカラーがホワイトかブラックしか選べない。カラーバリエーションはEシリーズのせっかくのウリなのだから、ポップなグロッシーカラーやシックなマットカラーも選べるようにしていただきたい。
試用機の構成にフルHD液晶ディスプレーを搭載すると、価格は19万4800円となる。高いと感じるなら、CPUとメモリーを控えめにしてみよう。例えばCore i5-430Mにするとマイナス2万5000円、メモリーを4GBにするとさらにマイナス2万5000円で15万4800円となる。これなら手を出しやすいだろう。HDDを320GBにすれば、13万4800円まで下がる。
そのほかのオプションとしては、長時間バッテリーがプラス5000円で用意されている。また、無償で液晶ディスプレーのベゼル右上にメッセージを刻印するサービスを提供している。売る予定がないなら、名前や座右の銘など、自分だけのメッセージを入れると愛着がわくだろう。
10万円台でこれだけのスペックを備えた大画面ノートを手に入れられるのは魅力的。スタンダードシリーズとはいえ、VAIO Eはメインで使うパソコンとして活用できるポテンシャルを持った製品である。
VAIO E VPCEB1AHJ(試用機構成)の主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core i7-620M(2.66GHz) |
メモリー | 8GB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
ディスプレー | 15.5型ワイド 1366×768ドット |
ストレージ | HDD 500GB |
光学ドライブ | 記録型BDドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 2.1 |
インターフェース | USB 2.0×4(うち1はeSATA兼用)、HDMI出力、アナログRGB出力、10/100/1000BASE-T LANなど |
サイズ | 幅369.8×奥行き248.2×高さ31.1~36.7mm |
質量 | 約2.7kg |
バッテリー駆動時間 | 約4.5時間 |
OS | Windows 7 Home Premium 64bit |
価格 | 18万4800円 |
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスパソコンテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)、「PDFビジネス徹底活用技」(技術評論社)。
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