――開発には大変な苦労が伴ったと思いますが、それを踏まえて読者に一言ずつアピールをお願いします。
福井:GXRのシステムは気楽に交換ができて新しい写真が撮れるというのがひとつの大きなポイントだと思っています。まだユニット数は少ないですが、いろんな場面によってどんどん取り替えて使っていただければ今まで思ってもいなかった写真が撮れるのではと思いますので、そういうところを楽しんでいただければと思います。
牧:作りこむ上で苦労したのがDIRECT画面です。新しいユーザーインターフェイスでもあり、前にも述べた排他の処理なども入っていますのでかなり使いやすいものになっていると思います。そのあたりをぜひ使って確かめてみてください。
清水:苦労したポイントはカメラユニットとボディユニットとの回路の切り分けや回路実装です。ユーザーの方々にはどんどんユニットを交換して楽しんでいただきたいのと、外部ビューファインダーや今回新たに用意したフラッシュなど、いろいろなオプションもありますのでどんどん使ってみてください。
加賀:苦労したポイントですが、着脱したときの感触が大変でした。音であったりメカ感をどのようにしていくか福井と相談しながら決めていきました。当初は静音化という話もあったのですが、確実に装着された安心感や小気味良い装着感などを出すためにわざと音を出すようにしました。
着脱の高級感や信頼感などを出すためにカメラユニット側のレールの内側に板バネを配置するなどして力量バランスをとったり、穴の部分にスポンジを入れるなど、細かい作業をして今の感触にたどり着きました。このあたりの質感にはこだわったのでぜひ感じてみてください。
福井:その音自体や感触について「気持ちがいい/悪い」というような意見だったり、装着したときの感触も「もっとぎゅっと入ったほうがいい」といった定性的な話を、設計時には数値化してもらったので設計者は大変苦労したと思います。実際使用したとき気持ちよくなっているので是非感じてみてください。
――最後にGXRの将来の展望についてうかがえますか?
福井:これから新しいカメラユニットを用意していきます。年内の夏には28-300mm高倍率ズームレンズと裏面照射型CMOSセンサーを搭載したカメラユニットを、冬には28mmGR LENSとAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載したカメラユニット(それぞれCP+で参考出品)を発売します。
カメラユニット以外の展開も考えていきたいと思っています。我々だけでなく、いろいろなメーカさんとも協力してこのGXRの世界を広げていきたいと思っています。
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