将来的にはDIRECT画面のカスタマイズも?
――DIRECT画面はGXRで初採用ですが、この機能を搭載した経緯は?
牧:機能が豊富になってきたなかでメニューの項目も多くなっています。そのなかでよく変更するであろう機能を手早く一覧性を高めながら変更する手段を設けることを目標にしました。
――DIRECT画面の項目は「ADJ.レバー」で変更できるものが多いですが、例えば変更できる項目の入れ替えができるようなカスタム機能をつけることは検討しませんでしたか?
牧:追加の機能を入れる余地は残してあります。
福井:要望があれば先々できたらいいなという思いはあります。しかし、まずはこのような画面のニーズがあるかどうかを確認するためにカスタム設定などは搭載せず、操作が簡単にできるようにしました。
想定しているユーザー層がハイアマチュア以上ということで、撮影設定の一覧性を高め、いちいちメニュー画面を出たり入ったりせずに細かい設定を変更しながら撮影を続けられるようにする目的がありました。
牧:細かい話になりますが、メニューで「連写」を選択したとき、その後ブラケットを選択しても連写が優先されるようなカメラ側での排他的処理があります。そのようなことはメニュー画面上では分からないのですが、このダイレクト画面ではそれが視覚化されているので、現在どちらの機能が優先されているかが一目で分かるようになっています。
バッテリーの問題について聞いてみた
――1回のバッテリー充電での撮影可能枚数に関してなのですが、いまのところカタログスペックまでの枚数が撮れたことがないのですが、何が原因と思われますか? ちなみに、「オートパワーオフ」の設定が5分の次が30分なので、どうしてもすばやい起動を求めて30分の設定にしています。
清水:オートパワーオフの設定を長めにしてある場合、スリープに入った状態でも回路はそれなりに動作しているのでバッテリーを消費します。
――スリープ時でもバッテリーの消費がそれなりにあるのであれば、オートパワーオフの設定時間をもう少し細かく、せめて10分くらいの項目も増やせませんか?
福井:たしかに5分の次が30分というのは粗いかもしれません。検討させていただきます。
――GR DIGITALでは汎用の単四乾電池を使用できます。GXRのほうが容積的には大きいのですが同様に汎用の電池を使用する計画などはなかったのですか?
福井:汎用の乾電池を入れようとすると、それに対応した機構も入れなければなりません。単三乾電池は物理的に無理なので単四乾電池を検討しましたが、エマージェンシー用として考えたとしてもあまりにも撮影枚数が少ないので今回は見送りました。
さらに日本国内であれば単四乾電池という考え方もできますが、海外での入手性の低さも要因になります。
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