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古銭が一度に1000枚!ヒットの秘密は「女性客」 (2/3)

2010年03月18日 11時00分更新

文●三浦たまみ

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商品の新たな魅力アピールで、業界の活性化を!

 石塚さんがラッキー6ペンスの発売に踏み切ったのは、需要が見込めること、女性客を獲得できることはもちろんですが、もうひとつ大きな意味がありました。それは、石塚さんの理念でもある、1人でも多くの人にコインの素晴らしさ、面白さを知ってもらうこと。その意味で、女性客というそれまでにない層にコインを広められる可能性のあるラッキー6ペンスは大きな意義があったといえます。

「実は、開業当初から『コインテラピー』というものを提唱しているんです。コインテラピーとは、私が考えた造語で、コインを通して癒しを得るという意味。私の場合、コインを眺め、そこに描かれた壮大な歴史などに思いを馳せるだけで、その日の疲れが吹き飛びますが、これは、何もコレクターに限ったことではないと思っているんです。ラッキー6ペンスであれば、これを身につければ幸せになれるかも……という思いが、癒しやちょっとした喜びにつながったら、それは立派なコインテラピー。こうしたことをアピールしていきたいんですね」

 コインテラピーを提唱し、多くの人にコインに興味をもってもらうことができれば、衰退の一途をたどるコイン業界全体の活性化に結び付くという思いもあるといいます。

「それがコインに関わる私の使命だと思っているんです。ただし、活性化に結びつけるには、今のままではまだまだ不十分。旧態依然の販売方法だけではない何かを常に模索していかなければと思いますね。たとえば、若い女性にも受け入れられるような、コインで作ったペンダントやネックレスなどを有名企業とコラボレーションするなど、新たな展開は常に考え、『コインって面白そうだ』と思ってもらうことが第一歩だと思っています」


 次回は、「漫画」という身近な商材に目をつけながら急成長を遂げた『漫画全巻ドットコム』を取り上げます。中小のECショップが、大規模ショップにどう立ち向かうべきなのかについて紹介していきます。

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