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さらに強化された省電力機能がポイント

LED AQUOS「SE1」 普及機ながら機能は充実! 

2010年03月17日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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なかなか便利に使える「常連番組」など便利機能も強化

番組表での「常連番組」のリスト表示画面。各局の番組が視聴傾向に応じて並べられている。自分専用のお好みチャンネルのように使える

番組表の左に「常連番組」のリストを表示できる。各局の番組が視聴傾向に応じて並べられている。自分専用のお好みチャンネルのように使える

 省エネ機能以外の新機能としては「常連番組」がある。これは、ユーザーがよく視聴する番組やチャンネルの履歴を元に、よく見る番組をまとめてひとつのチャンネルのように一覧表示するもの。

 リモコンの「常連番組」ボタンを押すだけで、チャンネルを切り換える必要もなく、いつも見る番組を自動的に表示するものだ。これは結構便利な機能だと思う。ながら視聴をしていると、いつの間にか(別のチャンネルで)よく見る番組が始まってしまい、冒頭部分を見逃してしまうことがあるが、常連番組ならば、テレビをそのままにしていても、自動で番組が切り替わる。放送を切り換えるリストは番組表画面で確認することも可能だ。

外部入力(左上)、テレビ放送(左下)、インターネット画面(右)の3画面表示の状態。表示エリアは狭くなるが、文字などが潰れて読みにくくなるようなことはなかった

外部入力(左上)、テレビ放送(左下)、インターネット画面(右)の3画面表示の状態。表示エリアは狭くなるが、文字などが潰れて読みにくくなるようなことはなかった

 充実したネットワーク機能も継続採用だ。独自のポータルサイト「AQOUS.jp」から、手軽に多くのサービスへアクセスできる。対応するサービスは「Yahoo! JAPAN for AQUOS」、「DoTV」、「DoTV×毎日新聞」、「アクトビラ」、そして「ひかりTV」にも対応する。

 ユニークなのは、これらのサービスやインターネットブラウザ画面とテレビ放送画面の2画面表示ができること。放送中に気になった事柄を検索するなど、いろいろと活用できる。最大でもテレビ放送と外部入力の映像、ブラウザ画面の3画面表示もできるなど、なかなか高機能だ。


くっきりとしたコントラスト感が優秀な見やすい映像

 画質の実力はテレビ放送やBDソフトを視聴して確認した。LX1と同じ傾向のコントラスト感の高いくっきりとした映像で、ノイズ感もなく映像はすっきりと見やすい。ただし、BDソフトの高精細な映像などを見ていると、細部の再現などはもう少し出てもいいと感じた。

 LX1と比べると画質機能面では、映像のディテール再現性を高める「アンベールコントロール」が省略されているので、そのあたりが影響しているのかもしれない。

 色はすっきりとした傾向で、原色も鮮やかに再現するが決して華やかすぎたり、濃すぎたりすることはない。少し控えめな気もするが、自然さを重視した画作りとなっている。映像にこだわる人にもおすすめできる実力を持つLX1に比べると、ノイズを抑えて見やすい映像にするような万人向けのチューニングになっていると思われるが、実力は十分なもの。LEDバックライトと次世代液晶パネルによるハイコントラストでかつ自然な映像という素性の良さはしっかりと感じられる。

 いわゆるLX1の弟機というと、「実力や機能はそのままに低価格を実現」といったような製品が多く、コストパフォーマンスの高さこそが特徴で、新機能の搭載などは期待できないことが多い。

 しかし、SE1の場合は低価格化だけでなく、ムーブセンサー搭載など上位機にもなかった新機能を盛り込み、追加勝手も向上している。省エネを重視する人はもちろんだが、個人的には常連番組の使い勝手の良さで、今から買うならSE1をオススメしたいと思う。

 このところのシャープの新製品は、テレビもBDレコも、決して先進的なものや派手な機能ばかりでなく、日常的に使っていて気付く便利さにしっかりと気を配っている製品が多い。店頭やカタログで見ているだけではなかなか気付きにくいが、こうした機能の数々は製品を購入した後での満足度を大きく左右すると思う。

 
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