3月11日、日本仮想化技術は仮想デスクトップのプロトコルであるRDP(Remote Desktop Protocol)とICA(Independent Computing Architecture)の性能比較を行なうベンチマークの結果を公開した。ベンチマークの動画も用意されており、導入を検討しているユーザーにとっては興味深い内容となっている。
RDPはマイクロソフトの仮想デスクトッププロトコルで、ベンチマークではWindows XPに搭載されているRDP5.2、Windows 7に搭載されているRDP 7.0を採用している。一方のICAはシトリックスの仮想デスクトッププロトコルで、同社の「XenDesktop 4.0」で採用されている。ベンチマークでは、以下の操作を行なった際の利用された帯域や実行時間を計測している。
- (1)Internet Explorer 上でのHTML テキストの先頭から末尾までのスクロール
- (2)Microsoft Office Word テキストの先頭から末尾までのスクロール
- (3)Microsoft Office PowerPoint スライドの自動実行
- (4)仮想デスクトップ上にダウンロードしたHD 画質の動画の再生
- (5)Webサーバー上のFlash 動画の再生
テストの結果、ICAはRDPに比べて帯域の利用量が小さいことが明らかになった、また、スクロールのスムースさやHD画像の再生などに関しても、プラットフォームやプロトコルの違いで、かなり明確な動作の違いがあることがわかった。詳細はレポートや動画を参照のこと。