ミクの「お別れです、ありがとう」に「アンコール!」の声が飛ぶ
つづいて長めのイントロが流れ、光に包まれながら登場したのは、金色の髪のボーカロイド「鏡音リン」。今度は会場のライティングが一気にイエローに変わり、観客の持つサイリウムもやはりイエローに。恐ろしいほどの一体感だ。
ここで人気曲「炉心融解」(関連記事)が流れ、会場は熱狂の渦に。続けて「ココロ」では鏡音リンの弟役である「鏡音レン」も乱入。「右肩の蝶」をBGMにアグレッシブにステージ上を動き回る。最後にミクが登場し、リンとデュエットで「Promise」を披露した。
その1曲が終わったところで「そろそろお別れです……ありがとう」とミクが宣言。会場からは「えええーー!」と盛大に別れを惜しむ声が上がった。「from Y to Y」「サイハテ」と別れをテーマにした曲が続いていく。
続く「ストロボナイツ」で、ミクが手を振りながらステージ上を動き回っていたのが印象的だった。ライブアクションをうまく取り入れる「セガの本気」を強く感じた。最後の1曲「SPiCa」を歌い終えると「ありがとう」という言葉と共にミクはステージを去った。
だが直後に会場から「アンコール!」の声が上がる。それにこたえてふたたび「ありがとう!」とステージ上に戻ったミクは、アンコール1曲目に「愛言葉」を、最後は「メルト」を歌いあげた。合計39曲を披露し、ミクはパネルの向こうに姿を消した。
ライブの最後にはステージ上にそれぞれの曲でゲストとして演奏に加わっていた11人のボーカロイドPが全員登場し、ライブは大団円を迎えた。「初音ミク -Project DIVA-」の今後への期待、そしてボーカロイドの可能性を強く感じた2時間だった。