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ソニー、3D映像の撮影を効率化する「MPE-200」を発表

2010年03月11日 06時00分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

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3D上映に対応した映画館や家庭用テレビ等が広がりつつある昨今。しかし、3Dの映像を撮影するには高度なノウハウが必要になる。ソニーは、今回の製品で3D映像の効率化に貢献し、コンテンツの充実化を図る。

 ソニー(株)とソニーマーケティング(株)は10日、3D映像を2台のカメラで撮影する際に生じる映像のズレを解析・補正するマルチイメージプロセッサー「MPE-200」と、MPE-200専用ソフトのステレオイメージプロセッサーソフトウェア「MPES-3D01」を発表した。

 実写映像を3D映像で撮影するには、左目用と右目用に2台のカメラを使用して撮影を行う方法が一般的だが、今回の製品は映像のズレの解析と補正を高速にリアルタイムで解析、補正してくれるもの。撮影後の映像の補正もできる。

マルチイメージプロセッサー「MPE-200」

ステレオイメージプロセッサーソフトウェア「MPES-3D01」

 MPE-200の操作はPCからイーサネット経由で行い、映像のズレは液晶モニターなどに波形として表示され、その波形を確認しながら、PC上のGUIで数値を変更することで調整する仕組み。

具体的には、高軸ズレ、位置ズレ、回転方向のズレ、対象物に両眼の視線を合わせる際に発生する輻輳角による視差のズレ、台形映像の補正、ハーフミラー方式のカメラリグを使用した際の反転映像の補正ができる

 ソニー 広報センターによれば「3D撮影には高度なノウハウが必要になり、撮影可能な会社は国内で現在数社程度しかない。しかし、今回の製品の投入により、カメラのセッティングや補正にかかる時間を大幅に効率化できる。また、一般的な撮影会社でも3D映像を撮影できるようになるため、3Dコンテンツの充実化に貢献できる」とのこと。

 MPE-200のスペックは、CPUにCell/B.E.(3.2GHz)、メモリーはXDR+ECC準拠とDDR2-333準拠のものをオンボードで各1GBずつの計2GB、160GBのHDDを搭載する。OSはLinux。

MPE-200とMPES-3D01の使用イメージ

 なお、MPE-200専用ソフトであるMPES-3D01は、MPE-200とPCの両方にインストールする必要がある。そのため、MPES-3D01はLinux用とWindows用の2つのバージョンを保存したUSBメモリーで提供される。封入媒体料として別途1万500円が必要。PCに対する要求スペックは以下の通り。

  • OS:Windows Vista SP2(英語or日本語)、Windows 7(英語or日本語)
  • Java:Version 6 Update 17
  • CPU:1.6 GHz以上
  • メモリー:2GB以上
  • グラフィックスチップ:Interl または NVIDIA
  • HDD空き容量:500MB以上
  • 液晶モニター解像度:1280x800 または 1280x1024

 MPE-200の価格は262万5000円。MPES-3D01は156万4500円で、15日に発売する。

MPES-3D01の提供媒体に関する情報について当初と変更がある旨、ソニーから連絡を受けたため、記事内容を修正しました。(2010年3月12日)

 なお、ソニー 広報センターによると「ソニーグループとして3Dを積極的に推進していく。今後は、プレイステーション3をアップグレードにて3D対応にする予定。また、PCなどのハードウェアだけでなく、映画やアニメなどの映像コンテンツの充実化も行っていく」とのことだ。

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