レコーダー、シアターラックから、デジカメ、PCまで
リンク対応製品が充実したソニー
ここで「ブラビアリンク」について簡単にまとめよう。ブラビアリンクの最大の特徴は、対応機器がとても多いこと。レコーダーやシアター機器は言うに及ばず、デジカメやデジタル一眼、パソコン、AVアンプやDVDプレーヤーといった単品コンポーネントまで対応機器となっている。さらには、最新の「プレイステーション3」も実はブラビアリンクに対応する。
連携機能自体は電源オフ連動をはじめとして、接続した対応機器の基本操作をテレビのリモコンで操作できるというものだが、特に接続されることの多いBDレコやシアター機器などは、再生や録画、予約といった操作をダイレクトに行なえるボタンをリモコンに備えている。
たとえば「EX700」の場合、「見て録」ボタンを押せば、レコーダーが起動してテレビで視聴中のチャンネルの録画が自動で始まる。
また「予約ボタン」を押すと入力が切り替わり、レコーダーのEPG画面になるといった具合。このほか、録画した番組を再生する「見る」、デジカメやHDビデオカメラ、パソコンやPS3などを操作できる「リンクメニュー」がある。
このリンクメニューは対応機器の入力に切り替えた後、操作メニューを呼び出して十字キーで操作が行なえるというもの。これがなかなか応用範囲が広い。
そして、「シアター」ボタンが面白い。BDレコとシアター機器を同時に接続している場合、「シアター」ボタンひとつで両方の機器が起動し、入力がBDレコに切り替わる。音声はシアター機器からの出力になり、さらには画質モードが「シネマ」となる。ワンボタンで映画鑑賞のための準備が一通り整ってしまうというわけだ。映画鑑賞を手軽に楽しみたいという人にはありがたい機能だ。
ダイレクトボタンがあるため、特にレコーダーなどを手軽に使いたい人にとっても使いやすい印象がある。
前回同様、ソニーとパナソニックのBDレコでHDMIリンクの互換性テストを行なった。基本操作の結果は以下の通り。
機種名 | DMR-BW680 | BDZ-RX35 |
---|---|---|
電源オン | ○ | ○ |
電源オフ | ○ | ○ |
メニューからの操作 | ○ | ○ |
テレビ側のEPGでの録画予約 | × | ○ |
BDソフトオート再生 | ○ | ○ |
こちらもシャープ同様なかなか優秀な結果となった。理由はリモコンの「リンクメニュー」ボタン。これを押すと、パナソニック「DIGA」のスタートメニューが呼び出せるので、メニューにある操作はほとんど使えてしまう。録画予約や番組再生なら問題なく使えるだろう。
ただし、ブラビアリンクの特徴である「見て録」などのダイレクトボタンはDIGAでは使えなかった。ダイレクト操作の快適さがソニー同士で組み合わせたときのメリットとなるが、特にソニーのBDレコに固執する必要もなさそうだ。
ちなみに、ソニーの最新のBDレコでは「おまかせリモコン」機能があり、他社製テレビを操作するためのコマンドが拡大されている。
登録を行なえば、主要テレビメーカーの基本操作から、ダイレクト選局、番組表、操作メニュー呼び出しなど、日常的な操作のほとんどがBDレコのリモコンで行なえる。このことからも、ソニーのテレビやBDレコは、同メーカー同士だけでなく、他社と組み合わせた場合でも親和性が高い作りになっていると言っていいだろう。
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