使いやすさをさらに強化!
シャープの「アクオスファミリンクII」
AQUOSは昨年末発売のモデルから、HDMIリンク機能が強化され、「アクオスファミリンクII」となっている。
最大のポイントは、画面の左に表示される操作パネル表示。リモコンの「ファミリンク」ボタンを押すと、接続した機器に対応した操作パネルが表示され、十字キーの操作で手軽にレコーダーやシアター機器の操作ができるというもの。
画面を見ながら操作できるし、レコーダーの場合なら、早送り/早戻しや再生/停止といった操作ボタンがわかりやすく配置されているので、誰でも手軽に操作ができる。このほか、電源オン/オフの連動やBDソフト再生時の自動入力切り替えと、機能的には標準的な機能が揃っている。
シアター機器の「アクオスオーディオ」の場合は、自動でテレビ側のEPG情報を取得して、視聴している番組のジャンルに合わせてサウンドモードを切り換えたり、音量調節や消音などの基本操作がテレビ側のリモコンでも操作できるようになる。
ユニークなところでは、レコーダーに付属する「ファミリモコン」がある。これは、レコーダーのリモコンであると同時に、上部のスイッチを切り換えるとテレビ用のリモコンとしても使えるというもの。
テレビ側のリモコンに比べて、再生操作ボタンがきちんと配置されているので、レコーダー主体で使う人は、普段からこのリモコンをテレビ用リモコンとして使うと便利。もちろん、アクオスファミリンクIIの連携操作もできるし、BDソフト再生時に字幕切り替えなどの操作はレコーダー操作に切り換えれば、リモコンを持ち替えずに使うことができる。
パナソニックに比べると決して機能は多くないが、もともとAV機器が苦手な人が手軽に使えることが目的の機能なので、実用上はこれで十分だろう。
さて、他社のレコーダー(パナソニック「DMR-BW680」とソニー「BDZ-RX35」)を接続した場合の連携を試してみた。結果は以下の通り。
機種名 | DMR-BW680 | BDZ-RX35 |
---|---|---|
電源オン | × | × |
電源オフ | ○ | ○ |
メニューからの操作 | ○ | ○ |
テレビ側のEPGでの録画予約 | ○ | ○ |
BDソフトオート再生 | ○ | ○ |
電源オンが連動しないのは意外だったが、テレビを見るときに常時レコーダーにも電源が入るのは不経済なので、あえて連動させていないのかもしれない。もちろん、ファミリンクボタンを押したときのメニュー操作で、レコーダーの電源をオンにすることは可能だ。
そして「ファミリンク」機能では、レコーダーの接続が認識されており(機器名は非表示)、メニュー操作の呼び出しやメニュー操作が可能だった。
トップメニューからの操作なのでやや煩雑だが、テレビ側のリモコンでも予約録画が可能だった。オプション/サブメニューといったボタンが使えないため、すべての操作ができるわけではないが、ある程度のことは操作できてしまった。
(アクオスファミリンクIIの画面の操作パネルがすべて使える)シャープ同士の組み合わせには及ばないが、かなり連携度は高い。あくまでもすべての機器で同様の動作ができることは保証できないが、レコーダーの選択肢をシャープ以外に広げても良さそうだ。
AQUOSのファミリンク対応機器は、HDビデオカメラまでもHDMIリンク対応機器としてラインナップしているパナソニックやソニーのように多くはなく、あくまでもレコーダーやシアター機器のみとなっている。
ただし、ビデオカメラを接続する機会がそう多いわけではなく、現実的には不満を感じることはないだろう。また、他社のレコーダーとの相性の良さも、自由にレコーダーを選びたいと考える筆者には好印象だった。
次回はソニー&東芝編の購入シミュレーションをお届けする。
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