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空飛ぶパンツに200人が感動 「空フェス!」レポート

2010年03月09日 20時00分更新

文● 野々村美緒 撮影協力●ニコニコ技術部(Hatris、いなんず)

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「夢が現実になったとしか言いようがない」

 最後にはトークショーが開かれた。ここで語られた「空への情熱」も参加者の心を大きく揺さぶった。

 ゲストは、SF作家の野尻抱介氏(関連記事)、「ポストペット」やOpenSky2.0で有名なメディアアーティストの八谷和彦氏、TBSアナウンサーで空好きとして知られる鈴木順氏が登場。

「空フェス!」の最後を締めくくるトークショーは、野尻抱介氏とその友人である鈴木順氏、八谷和彦氏が参加。それぞれ異なる分野で活躍する著名人だが、「空好き」が共通点だ

 実は「空フェス!」の言い出しっぺは野尻抱介氏で、パンツを飛ばした動画から紆余曲折を経てこのイベントに至っている(詳細はこちらのページを参照)。そこに以前からの知人である八谷氏、鈴木氏が巻き込まれた格好だ。

 しかし巻き込まれたと言っても、3人揃って大の空好き。このトークショーでも1時間以上に渡って、空を飛ぶことの難しさや楽しさ、空を飛び越えた宇宙への尽きない興味などがじっくり語られた。知る人ぞ知る「なつのロケット団」名刺が登場するなどのサプライズもあった。

野尻氏は作家でありながら、飛行体験も豊富。中古のモーターパラグライダーを購入し、地元クラブにて猛特訓を受けたそう。八谷氏はメーヴェのような形をした「OpenSky2.0」プロジェクトについて、苦労話や安全管理の面で話をしていた

 特に感銘を与えていたのは、野尻氏の「夢が現実になったとしか言いようがない。一斉にパンツ型羽ばたき飛行機を飛ばしたあの瞬間、空気の密度が変わったように感じた」という言葉だ。

 パンツ型羽ばたき飛行機ということでお遊びイベントと思っていた向きもあるかもしれない。しかしフタを空けてみれば、ゲストも運営団体も極めてマジメ、展示内容も極めて本格的という高度なイベントで大いに盛り上がった。

 八谷氏が「自分も飛ばしていて、感動して泣きそうになった」と語るように、さまざまな人の空への情熱がここに凝縮されて、イベントに参加した人に不思議な感動を与えていた。日本の自作飛行機ファンにとって歴史に残る日となったのではないだろうか。

 なお、この放送の模様はすべて、主催団体の「[NKH]ニコ生企画放送局」がインターネットで生放送していた。その録画データはニコニコ動画のch990にて視聴できる。

当日は主催の「[NKH]ニコ生企画放送局」によるニコニコ生放送が常に行なわれていた。展示者へのインタビューやトークショーの中継など、のべ2400人が視聴した


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