高画質810万画素カメラは笑顔検出など機能も豊富
スマートフォンのカメラは、画質面でケータイのカメラより劣っていると思っている人もいるだろう。しかし、Xperiaのカメラは有効約810万画素と高画質で、手ブレ防止やオートフォーカスのほか、コンパクトデジタルカメラ並みの顔認識や笑顔検出なども備える。撮影シーンを自動認識し、場所を選ばず美しい写真が撮れるなど、最近のケータイのカメラと比較しても高性能なものになっている。
顔認識(最大5人までに対応)や笑顔検出機能を搭載。どのぐらいの笑顔になったら自動でシャッターを切るかは、カメラの設定で3段階から選択できる |
特におもしろいのが、顔認識による写真と電話帳の連携機能。撮影した写真を開き、そこに電話帳に登録してある人の顔があると自動的に人物を認識し、ワンタッチでその人の電話帳を開くことができる。たとえば写真を眺めていて「あ、この人に連絡したい」と思ったら、写真をタップするだけでいいのだ。こうした機能は、これまでのスマートフォンにはなかったもので、使ってみるととても新鮮だ。
写真に写っている人が電話帳に登録されていると、写真上に名前が表示される。名前をタップするとその人の電話帳をすばやく開くことができて、とても便利 |
意外と便利なのが、タッチ操作で撮影できる機能。大きなディスプレイのどこをタッチしても撮影できるので、自分撮りがしやすい。
YouTubeによく動画をアップロードする筆者にとって、うれしい機能もあった。動画撮影の際に設定画面でYouTubeのムービーサイズを選んでおけば、自動的に最適な画質で撮影してくれるのだ。
タッチ操作でも間違わずに入力できる
練り込まれた文字入力のシステム
タッチパネル式のスマートフォンは文字入力がしにくい、というイメージがある。しかしXperiaの入力システムは独自の「POBox Touch 1.0」を用いて、タッチパネルでの文字入力に最適化されている。キーを押すとポップアップ表示するほか、バイブや操作音でもフィードバックされ、長文でも快適に入力できる。
キーボードの表示方法は、使用頻度の高い母音キーを大きく表示する「ワイド」、次に押される可能性の高いキーを絞り込み表示してくれる「ハイライト」、その2つを統合した「ダイナミック」、通常の「ノーマル」の4種類がある。特に「よくできているなぁ」と感心したのが「ダイナミック」だ。
「ワイド」に設定すると、まず何も入力していない状態でこの画面になる。母音のキーが大きく表示されているほか、「Q」のように日本語に不要なキーは表示されていない |
「ダイナミック」に設定を変更して、文字を入力する。母音キーが子音キーの2倍以上の面積で表示されるのでキーの押し間違いが防げるほか、その場面で必要ないキーはグレーアウトされているのがわかる |
たとえば「ありがとう」と入力する場合、「A」を押すと変換候補が表示され、続けて「R」を押すと、次に押される可能性のあるキーのみが絞り込まれる。
具体的には、ハイライト表示されるのは母音の「A」「I」「U」「E」「O」のほか、「R」と「Y」のみになる。そのほかはグレーアウトしてキーが利かなくなるので、そもそも押し間違いが起こりえない。と同時に母音キーの隣の子音キーが次に押される可能性がない場合は、母音キーが子音キーと連結し、母音キーの面積がさらに大きくなる。
Xperiaを横向きにするとキーボードも横表示になり、キーはさらに押しやすくなる。特に母音については「だいたいこのあたりを押せばいいだろう」という感覚で気楽に入力できるので、PCのような感覚でスラスラと入力できる。
横画面にした場合。画面が広いのでさらに文字入力は楽になる |
もうひとつ便利だと感じたのは、使用頻度の高い句読点(。、)や疑問符(?)、感嘆符(!)、空白、中黒(・)、~、...、「」、()といった記号を、下部のウィンドウから選択し、ワンタッチで入力できる点だ。メールを作成する場合など、これらの文字の入力機会は多いものだが、記号パネルに切り替えるなどの手間が必要なく、文章を入力することに専念できた。
このようなQWERTYキーボードによるローマ字入力に加え、「文字」キーの長押しで、ケータイと同じテンキー入力を選ぶことも可能。テンキー入力の場合は、キーの面積こそ変化しないが、指をほとんど動かさずに入力できるので楽チンだ。
ケータイ風の文字入力も、もちろんサポートしている |
学習機能付き予測変換やユーザー辞書も使え、使えば使うほど手になじんでくる。というわけで片手で入力する場合はテンキーで、ゆったりと両手で打てる場合はQWERTYキーボードで入力するといったように、状況に応じた入力方法を使い分けて、両方の方式に慣れるのがオススメだ。