ホーム画面に最新の履歴が表示される
ホーム画面の上部に表示されているのがTimescapeの最新履歴である。Twitterのつぶやきやカメラ機能で撮影した写真など、Xperiaで行なった最新の項目がここに一覧表示される。詳しく内容を知りたい場合は、この項目をタップするか、下にある「Timescape」のアイコンをタップすればいい。
Timescapeで表示される履歴は、不在着信、受信したSMSやメール、撮影した写真、再生した音楽、Twitterのタイムライン、Facebookで友達になっている人のニュースフィード、mixiでマイミクに登録している人の最新の日記の計8種類。アプリを切り替えることなく、Timescapeでこれだけの情報を閲覧できるのだ。
Timescapeを開いたら、画面を左右になぞって機能を切り替え、上下になぞって履歴を閲覧する |
SMSとメールの未読は青色で表示され、あとで読むときに探しやすい。また、Twitter、Facebook、mixiは定期的に自動更新する設定にもできる。つまり、Timescapeを使えば最新情報を効率よく閲覧できるということだ。
着信した電話やメールに返事をするのも簡単。任意の履歴を選択し、右下のアイコンをタップすると対応アプリが開くので、あとは電話やメールをするだけだ。
「infinite」ボタンを押すと
人と人の繋がりによる機能を自動選択
Timescapeの各履歴には、不在着信でもTwitterの書き込みなどでも相手(たとえば友人)の顔写真が表示される。顔写真を表示するには、電話帳の相手の項目に顔写真を登録しておくだけでいい。
履歴はもちろんTwitterやmixiといったサービス単位で表示することもできる |
これが何を意味するかというと、電話帳にはこれまでの携帯電話のように電話番号とメールアドレスだけを登録するのではなく、TwitterやmixiのIDなどのコミュニケーションツールの情報とも結びつけることができるのだ。
右上のinfiniteボタンをタップすると関連するアプリに切り替わり、詳細な内容を閲覧できる |
この関連づけによって、実現されたのが「infinite」ボタン(インフィニットボタン)の存在である。たとえば着信履歴でinfiniteボタンをタップすると電話帳に切り替わって発着信履歴を閲覧できるし、SMSなら同じく過去のやり取りを吹き出しで表示するため、会話の流れをつかみやすい。Twitterの場合はその人の過去のつぶやきを一覧表示できるなど、これまでのスマートフォンとは一線を画すシームレスな使い方が実現されている。
つまり、誰といつ電話をして、その人からはどんなメールを受け取ったか、またその人とTwitter上でどういうやり取りをしたかというのが、画面を見れば一目でわかる。これまでは頭の中にある記憶を自分で結びつけないといけなかったので、非常に大きな進歩と言える。
SMSでやり取りした内容が、電話帳の中でチャット風に表示される | その人のTwitterのつぶやきを電話帳の中で閲覧できる |
また、電話帳から直接Twitterに返信やダイレクトメッセージを送れる点も便利。Twitterの専用アプリをインストールして、あれこれカスタマイズせずとも、Twitterのアカウントさえ持っていれば、Xperiaを買ってきて、そのアカウント情報を入力すればスグにTwitterが使い始められる。同じつぶやきをTwitterとFacebookに同時投稿も可能だ。
こうした個々人の関連情報(Twitterのつぶやき、電話番号やメールアドレスなどの連絡先、通話履歴、SMSの履歴、写真)は、下のタブですばやく切り替えられる。たとえば「Aさんから電話もらったけど、Twitterを見たらかなり忙しそうだから、メールで連絡しておこう」といった判断とアクションが、タブを切り替えるだけでスムーズにできる。
また、あらかじめ810万画素オートフォーカスカメラで知人の顔写真を撮っておき、電話帳にその写真を登録しておくと、さらに便利なことがある。Timescapeの履歴が顔写真付きになるということはすでに説明したが、一度顔写真を特定の友人として登録しておけば、その友人の別の写真を開いたときにも自動で認識され、顔部分の近くに名前が表示される。その名前をタップすると電話帳が開き、すばやく連絡が取れる。
あらかじめ電話帳に顔写真を登録しておくと、その人物の写真を表示すると自動的に名前が表示される |
とにかくこれまでの感覚とはまったく異なるコミュニケーションの形を実現するTimescapeを実際に使って体験してほしい。
さらに設定画面で「ホームに設定」にチェックすると、ホーム画面自体がTimescapeに置き換わる。Timescapeの機能を中心に使うならば、こちらが便利だ |