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3月10日発売、竹島愼一郎氏の最新著書

元祖!「1枚企画書」はコンセプトが決め手――新書で登場!

2010年03月10日 08時00分更新

文● 竹島愼一郎

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「1枚企画書」はコンセプトを中核に据える

 「1枚企画書」はどうして1枚で完結可能なのでしょうか。

 「言いたいことだけとり上げるから」とか「情報を上手に整理するから」とか、いろいろな意見や考え方があるかもしれませんが、最も大切なことは前ページにもあったようにコンセプト発想で作られるという点にあります。

 下図A、Bを比較していただくとわかるかと思いますが、後者の「1枚企画書」を見てすぐ目がいくのは中央にあるコンセプト表現です。それから周囲に視線が広がります。

1枚企画書の概念

視線の動きが左右(ジグザグ)に振れる文章型と、「1枚企画書」の比較図

 次に視線の動きですが、この形を見ただけで自然に図Bの右下図にあるように移動します。ちなみに1枚の中でとり上げる内容は、そのコンセプトにとって必要なものだけです。

 それに対して図Aの文章型の企画書にはいくつものデメリットがあります。「最後まで読み込む必要がある」「重要箇所が埋もれてしまう」「正しい文章を書くのに手間どる」「言い回しで揚げ足をとられる」「1枚で収まらないことが多い」といったことがそうです。企画提案やプレゼンの場面で、微妙なニュアンスの違いを論(あげつら)われたというのは、少なからぬ人が経験していることかと思います。

【図A】箇条書きの企画書(左)と【図B】中央にコンセプトを据えた企画書(右)

 会社や部署、あるいは取引先であるクライアント(依頼者)によってはWordなどで作った文章型の企画書が求められるケースもありますが、昨今、ビジュアル性豊かな表現方法がもてはやされる時代にあっては、「見える」形でアピールできる文書作成のスキルは必須といっていいでしょう。

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