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目指せ快適! MacBook Pro長期レビュー第15回

メモリーを8GBに増設 MacBook Proをサクサク動かす

2010年03月02日 18時00分更新

文● 海上忍

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メモリーを増設する、その前に

 テスト機の13インチMacBook Pro 2.26GHzは、標準で2GBの物理メモリーを搭載している。最大の物理メモリー容量は8GBなので、増設の余地は十分にある。

 ただし、8GBを目指すとなると、メモリースロットが2基という物理的制約から、4GBのメモリーモジュールを購入することとなる。Mac用メモリー専門店「マックメム」の参考価格(2月23日現在)によれば、4GBタイプは税込で金2万9820円也。これを2枚購入することになるので、計5万9640円という出費が必要になる。懐事情が許すのであれば、間違いなくこの選択がベストだ。

 一方、2GBタイプに目をやると、1枚1万2180円。2枚で2万4360円となり、4GB×2の8GBを選択したときに比べ約40%の支出で済む。仮想化ソフトは必要ない、グラフィックソフトで複雑なフィルタ処理をすることもない、という使い方であれば、費用対効果を考えると2GB×2の4GBでも不満を感じることは少ないだろう。

 もしディスクスワップが気になるのなら、メモリークリーンソフトを使ってみよう。たとえば、Activataの「iFreeMem」は、ボタンをクリックするだけでメモリー最適化を実行して、利用されていないメモリー領域を解放してくれる。

 メモリーのフラグメンテーション(使用領域の断片化)を正す効果があるため、アプリケーションを終了してもメモリーの未使用領域が増えないケースの多くはこれで解消されるはずだ。金10ユーロ也のシェアウェアだが、15日間試用できるので、4GBか8GBか迷ったときに試してみてもいいだろう。

シェアウェアの「iFreeMem」の利用前(左)と利用後(右)。断片化したメモリー領域を開放できる
MacBook Proの裏ブタを外すと、バッテリー上部にメモリースロットが配置されている。その両端を指先で開けば、かんたんにメモリーを取り外せる。なお、作業は細心の注意を払って、自己責任でお願いしたい

マックス「8GB」の効果は?

 以上を要約すると、メモリー増設の効果は「ディスクスワップ予防」によるところが大きい、ということになる。逆に言うと、ディスクスワップが頻発する状況でなければ、大容量のメモリーを搭載することによる恩恵には気付きにくい。

 下表はメモリー容量が2GBのときと8GBのとき、定番ベンチマークソフト「Xbench 1.3」を3回実行した平均値だが、生じた差はわずかだ。Xbenchには、故意にディスクスワップを発生させる(ページングファイルに書き込む)機能がないため、数値には表しにくいこともある。

Xbench 1.3の実行結果(13インチMacBook Pro 2.26GHz)

テスト項目 メモリー 2GB メモリー 8GB
Memory Test 180.75 187.92
System 207.24 225.52
Stream 160.3 161.06

 しかし、実際にMacBook Proを触ると、メモリー増設の効果は確かに感じられる。Safariなどのウェブブラウザーは、起動後しばらく使い続けるとメモリー領域の断片化が発生して、やがてディスクスワップに悩まされることになるが、8GBあればそのようなことは希だ。

 仮想化ソフトを使い、ゲストOSに2GBのメモリーを割り当てても、常に1GB前後のメモリーを必要とするホストOS(Mac OS X)側に不足が生じることもない。数値ではわかりにくいが、「メモリー喰い」なアプリケーションがあるかぎり、メモリー増設によるメリットを実感できることだろう。

なお、メモリーモジュールの異常を感じたときには、マックメムが無償配布しているメモリーテストツール「Rember」が便利。アプリの強制終了やカーネルパニックが頻発する場合に使うといい


※次回は3月9日(火)掲載予定です


筆者紹介──海上忍


 ITジャーナリスト・コラムニスト。アップル製品のほか、UNIX系OSやオープンソースソフトウェアを得意分野とする。現役のNEXTSTEP 3.3Jユーザにして大のデジタルガジェット好き。近著には「改訂版 Mac OS X ターミナルコマンド ポケットリファレンス」(技術評論社刊、Amazon.co.jpで見る)など。



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