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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第17回

ニコニコ動画に住む「家族」 スズナリさん家の歌作り

2010年02月27日 12時00分更新

文● 四本淑三

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マイチェーンソー、今でも持ってます

―― ついでにお伺いしますけど「パーフェクトマイノリティ」のカバー(原曲は就寝さん)に出てくる人は?

ちりん 私です。今日はそれと同じものを持ってきました。京都の伏見稲荷神社で買ったお面です。

パーフェクトマイノリティ(カバー)の写真

―― 少しスズナリ以前の話を聞かせてください。音楽を始めたのはどんな形で?

おん 武蔵美に8ミリフィルムで映像を作るサークルがあって、そこで映像を撮っていたんです。僕は学生じゃなかったんですが、毎日のように行っていました。そこで自分の作品に付ける音を知り合いの音楽家に頼んだんですけど、僕が細かく注文を言うものだからモメちゃって。

―― それで自分でやるようになったわけですか?

おん はい。最初はローランドのドラムマシンを買って打ち込みを始めたんですが。そこからハマっちゃって、もうぜんぜん映像もやらなくなりました。音楽のほうが楽しいから。19歳くらいの話ですね。ちりんは昔、すごいアバンギャルドなことをやっていたんですよ、チェーンソーを振り回して……。

―― えっ!?

チェーンソーを振り回していたという

ちりん 私は武蔵美に学生として通っていました。木彫なんですけど。丸太をチェーンソーで直接削るんです。

―― おお、びっくりした。ちりんさんがチェーンソー持ってる姿ってまったく想像できませんけど、そういう作家はいますよね。

おん でもね、壁をチェーンソーで壊し始めたという伝説が。

―― えーっ!?

ちりん 芸術祭(武蔵美の学園祭のこと)で屋外に出す仮設の小屋みたいなのがあるじゃないですか。中で居酒屋をやるような。それで誰かが「ここに出入口があった方がいい」というので、その場で作ってあげたんです。

―― あげたって……。あの、そんなにいつもチェーンソー持ち歩いていたんですか?

ちりん マイチェーンソーがあるんです。今でも持ってます。

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