動画再生支援の性能をチェック
PowerDVD9
「PowerDVD9」を使って1920×1080ドットのH.264動画再生時のCPU負荷を計測したが、1万7000円前後のミドルレンジビデオカードでも、CPU内蔵の「Intel HD Graphics」とかわらない負荷になっている。計測に使った「PowerDVD9 Ultra」は最新のアップデート(build 2528)を適用している。古いバージョンだと「Intel HD Graphics」の再生支援機能がうまく効かないようなので注意しよう。
今回のi5-750構成は、Blu-rayドライブを搭載しているので、Blu-rayディスク再生時のCPU負荷も追加で計測してみた。十分視聴しながら別の作業を行えるレベルだが「Intel HD Graphics」搭載のi3-530、i5-661のほうが、わずかにCPU負荷は高くなった。再生に使ったのは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」で、CPU負荷はチャプター33(ヤシマ作戦の場面)再生中の最高値とした。
消費電力と発熱をチェック
消費電力
すべてのコアに100パーセント近い負荷をかけるエンコード時は、物理コアが多いほうが高くなっている。ゲーム時はさすがにビデオカードの消費電力があるので大幅にアップしている。これは、やむを得ない結果だ。また、面白いのがアイドル時だ。ビデオカードを搭載しているにもかかわらず、非搭載のi3-661と同じになっている。マザーボード搭載の省電力機能の差や搭載されているデバイスが違う点も考慮しないといけないが、「Radeon HD 5750」の省電力性能の高さを伺える結果といえる。
CPU温度
CPU温度は製造プロセスが45nmで、TDPが95Wのi5-750がアイドル時、高負荷時ともに高くなっている。CPUの性能差はかなりあるが、i3-530との高負荷時の差は18℃と530の低さが際立っている。
3DゲームからBlu-ray再生まで
すべてを超快適にこなしたい人に!
11万2000円(OS込み)と10万円の大台を超えてしまうが、性能はダントツだ。とくに動画エンコードなど、物理コア数が影響するアプリケーションを使うならi5-750でキマリだ。今回は3Dゲームの高解像度・高描画での快適動作も目指したので、ミドルレンジの上位モデルで構成したが、1万円前後の下位モデルにダウンさせれば10万円以内でBlu-rayを搭載しつつ、ライトゲームもそこそこ動き、動画エンコードも超快適なPCを自作できる。
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