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AppBankが語る「売れるiPhoneアプリとは?」

2010年02月23日 23時30分更新

文● 倉西誠一

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AppBankから見たiPhone市場とAppBankのこれから

 IGDA日本のiPhoneアプリ部会(SIG-iPhone Apps)は、昨年よりゲームを中心としたiPhoneアプリのセミナー「iPhone/iPod touch Game Devシリーズセミナー」をApple Store Ginzaにて開催している。

 22日、その第7回にあたる「AppBankから見たiPhone市場とAppBankのこれから」を実施した。内容は、iPhoneアプリ情報サイト「AppBank」を運営するGT-Agency代表取締役の村井智建氏などが舞台に立ち、iPhoneマーケットやApp Bankが開発しているアプリについて語るというもの。非常に興味深かったので、筆者がTwitterに投稿した「tsudaり」をここにまとめて転載しよう。


筆者紹介──倉西誠一


石川県金沢市出身の元・電撃PlayStation編集長。著書は「モンスターハンター」シリーズのプレイログである「狩られ道」「狩られ道豪黒毛」(いずれもアスキー・メディアワークス)だが、最近はすっかりiPhoneゲーマー。Twitterアカウントはkararemichi



App Storeは「人類史上、最高の競争過多」


posted at 17:58:28
村井さん登壇@鎌倉Tシャツ
※開演前、わざわざ村井さんが僕の着ていた「狩られ道」タイムアタック JAPAN TOUR 08スタッフTシャツと鎌倉Tシャツが似ていると話しかけてくださった、黒に白ぬき文字が共通点。AppBank君に2枚渡したので、ぜひw

posted at 18:08:36
iPhoneアプリ市場はゴールドラッシュとは言われるが、全プレイヤーが強制ゲリラ戦を戦っているようなもの。勝ちの方程式は見えていない。

AppBank

posted at 18:09:42
2008年10月6日、AppBankはブログとしてスタート。1年3ヵ月で4600本の記事を書いてきた
※ざっくり平均すると、1日におよそ11本の記事になります。

posted at 18:11:06
AppBankのPV推移。まずはiPhoneのエブリバディキャンペーン、次は3GS発売で1.5倍ずつになってきた。

posted at 18:12:36
AppBankアプリのリリースで、PVは2倍になった。アプリは無料ランキング2位に。

AppBankを閲覧するための専用アプリ「AppBank」。価格は無料

posted at 18:13:11
1月、iPhone for everybodyの終わりもあり、PVは伸びた。iPhoneの売れ行きとともに、伸びてきた。
※このことは何度か強調されていました。ソフトバンクがiPhoneを売ろうと努力した流れとあわせて、AppBankも大きくなってきたという認識でした。

posted at 18:14:01
記事別PV順は、過去記事を除けばトップページが最高、2位/セール情報、3位/グラビアw 4位/朝刊/夕刊、5位/レビュー

posted at 18:15:48
セール情報から、毎日2万本のDLがある

posted at 18:17:06
グラビア記事からは、ほとんどアプリはDLされない。
※僕もグラビア記事からアプリをダウンロードしたことはありません……たぶん。

posted at 18:17:49
年齢は30代、20代、40代の順。30代が半分くらい

posted at 18:18:28
閲覧はiPhoneがほとんど、Mac、Winの順

posted at 18:19:17
検索エンジンからは、3位/iPhoneアプリ、2位/iPhoneアプリ おすすめ、1位/AppBankの順。Google検索では、全ワード1位

posted at 18:20:20
iPhoneの世界で、誰よりも儲けたいからAppBankをやっている。メディアとして儲けようとは思っていない。デベロッパーとして収益をあげたい。

posted at 18:21:10
そう考えたのだが、iPhoneアプリの世界にはマーケティングの手法がない。まずメディアもなかったので、メディアも作った。

posted at 18:21:48
メディアとしてのAppBankを大きくすれば、iPhoneアプリを買う人が増える。いずれはみんなにとっていい状況がくる。stay hungry(ここで少しスベる)
※スベってませんw

posted at 18:22:39
AppBankのキーワードは「ずっと三流メディア」。iPhoneを使う人はおしゃれな人ばかりではないはず。iPhone関連のサイトを見回してみて、おしゃれなもの、Macっぽいもの等はあったが、下品なものはなかった。

posted at 18:23:50
日経には絶対にならない。よくてサンスポ。めざすは日刊ゲンダイ。

posted at 18:24:29
提灯記事と批判されることもある。いいことしか書いてない。事実確認のためには、スクリーンショットを見てくれ、動画を見てくれと言ってきた

posted at 18:25:06
AppBankは自腹を切って、提灯記事を書くメディアだと言い続けてきた
※「おまえのところはどうなんだ?」と聞かれると困りますが、既存のメディア的には自腹で提灯はありません。AppBankの特異性が表れています。

posted at 18:25:58
ネットでの風評は「AppBankの記事はハイテンションすぎる」。神の領域、変態、鬼神、男のロマン等のワードが見出しに含まれる。こうした記事を書き続けた結果として、ユーザーをうまく購入に結びつけてきた。
※ちなみに僕がAppBankさんで書いていただくときはいつも「あの伝説の狩られ道」です。伝説です!

posted at 18:28:22
批評はしない。SmackTalk!の動画を公開。ハムスターと笑いあっている。「バカだな、このアプリ、作った人」。音声を拾って動物が返すアプリらしい。この動画は、おもしろいw

posted at 18:30:03
SmackTalk!は日本では注目されていなかったのだが、動画をアップしたら1位になり、SMAPのCMにも使われました。動画→ http://bit.ly/kt6Y8

posted at 18:32:38
続けてはPUFF!。日本の変態動画として、Yahoo KoreaのTOPに動画が貼られた。それくらい体をはってやってきた(ここで拍手)

SmackTalk!。起動して、マイクに向かって話すだけでOK。声質を変えてその言葉を反復してくれる。価格は115円

PUFF! Phoneのマイクに向かって息を吹きかけると、画面の女の子のスカートがめくれたり、リアクションをとってくれる。現在は配信休止中

posted at 18:33:28
そうやって1年3ヵ月、4600もの記事を通してApp Storeを見てきて感じていること。まず消費者の変化として、コンテンツの消費スピードが上がっていることが挙げられる。App Storeは供給過多とも言われるが、問題はない。ユーザーのスピードは、過多と言われる供給を超えて上がっている。

posted at 18:34:49
昔は雑誌でゲームの情報を知り、半年待って買うという流れだった。今は「なんとなく」「ヒマだった」「AppBankで見かけた」「あ、115円か」「無料じゃん」くらいの感じで、アプリを買っていく。おもしろくなければ、ぽい。これが一人の人間の中で毎日、複数回、起こっている。

posted at 18:36:31
App Storeを評して「人類史上、最高の競争過多。絶えずいろんなものが生まれ、一瞬にして消費される究極の市場」と評したのは、確か宮川さん?

posted at 18:37:33
ユーザーの目は肥えている。売れるものは売れるべくして売れ、ランキングに上がる。供給過多ではあるが、アタリショックとは根本的に異なる。

posted at 18:38:41
App Storeには無料版、115円が多いので、仮に中身が気に入らなくても痛くはない。パッケージしか判断基準がなく、価格も高かったアタリショック当時のゲームとはまったく違う
※このあたりで村井さんの名言「ジュース一本のガッカリ感とATARIショックを一緒にしちゃいかん!」が出ました。実況し損ねました。

posted at 18:39:44
ユーザーの情報収集スタイルの変化。ブログ、ツイッターでの情報収集は楽。今日知ったものを今日、すぐ買える。そして、明日は明日でまた、同じことをくり返す。

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