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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第3回

仮想OSソフトを究極の省スペースPCにする技 前編

2010年02月23日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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パフォーマンスはどの程度違うのか?
仮想OSソフトを比較

 仮想OSソフトはどのくらい遅くなるのか試してみた。体感的には「すべての待ち時間が倍」になる印象だが、実際にベンチマークテストを取ってみると、6~8割の性能は出ているようだ。以下にベンチマークテストの結果を紹介する。ホストマシンは、CPUにCore 2 Quad Q8400(2.66GHz)、4GBメモリー、1TB HDD(WDC WD10EADS)を搭載した自作パソコン。ストレージの速度は「CrystalDiskMark 2.2」(ひよひよ氏作)、CPUの速度は「CINEBENCH R11.5」で計測した。

CrystalDiskMarkでの計測結果

CrystalDiskMarkでの計測結果。単位はMB/秒

CINEBENCHでの計測結果

CINEBENCHでの計測結果

 CrystalDiskMarkにSun VirtualBoxの結果がないが、これは異常に速い値が出たため。ディスクアクセスのデータをメモリーにキャッシュしているようだ。物理HDDをマウントして、こちらでテストしても同じ結果になった。とはいえ、実際の動作速度はそこまで速い感じはなく、VMWare Playerとほぼ同じという感じだ。

Sun VirtualBox上でのCrystalDiskMarkの結果

Sun VirtualBox上でのCrystalDiskMarkの結果。実際のパフォーマンスとはかけ離れている

 また、リモートデスクトップ経由で仮想OSにアクセスしたところ、さらに2割ほど性能が落ちた。リモートデスクトップ接続のオーバーヘッドだろう。ホストマシンから、その上で動いている仮想OSにネットワーク経由でアクセスするのは大いなる無駄に思えるが、メリットもある。リモートデスクトップ機能ならホストマシンのグラフィックス機能で描画するので、Sun VirtualBoxでもWindows Aero表示が使えるのだ。これは、どうしても半透明のウインドウで画面キャプチャーを撮る必要がある時に利用していた裏技だ。ただ、「VMware Player」なら標準サポートしているので、そちらを使う方が手軽だし高速だ。

 またリモートデスクトップ機能を使うと、離れた場所にあるほかのパソコンからでも仮想PCにアクセスできる。ルーターの設定さえ行なえば(これが面倒だが)、外出先からも接続可能だ。筆者はキッチンやリビングに置いている「食事の時に操作する用パソコン」から、ホストマシンで動作している「身元不明の怪しいソフトを使うための仮想OS」にアクセスしている。


使い勝手は劣るがスナップショットが
便利なSun VirtualBoxを継続

 さて最新版を比較してみると、VMware Playerのほうが高機能のようだ。しかし、スナップショットというキラー機能がないのは残念。電源を切った状態のイメージファイルをバックアップするフリーソフトもあるのだが、スナップショットの使い勝手には及ばない。そんなわけで筆者は、Sun VirtualBoxを継続して利用している。逆にSun VirtualBoxには、ファイルのドラッグ&ドロップ機能を、一刻も搭載していただきたい。そうすれば、浮気せずに使い続けるだろう。

スナップショットが便利なSun VirtualBox

スナップショットが便利なSun VirtualBox

 次回は仮想OSソフトの使いこなし術について解説したい。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスパソコンテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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